帰省ついでの初「江差線」完乗(その3;八雲駅で初めての途中下車)
▲八雲駅に大粒の雪、雪、雪。
2009年12月22日、雪の中へ。
まだ完全には明け切っていないのか、それとも雲が厚い曇天だからなのか、まだ薄暗い中を「スーパー北斗2号」は札幌駅を発車し、雪の中へと走り出しました。高架線の続く札幌市中心部を駆け抜け、南千歳を過ぎる頃にはぼちぼちと雪原の中を走るようになります。まったく、この年の12月は最近にはなく厳しい冬が早く来たような気がします。
雪原を見ながら疾走。
札幌を出たときにはまだ降っていなかった雪が、八雲に着く頃には大きなぼたん雪となって降りしきっています。八雲ではそれなりに乗車も下車もあり、ホームの屋根のないところで降りた人々は降りしきる雪の中を肩をすくめながら出口をめざします。
八雲で下車客ぱらぱら。
すごい降りになってきた。
八雲で下車するのは初めてです。改札口では、09:25発の5003D特急「スーパー北斗3号」の改札が始まっていて、札幌方面へ向かう人たちが改札を抜けては跨線橋を渡って下り線のホームへ下りていきます。
改札を出ると駅舎の中はいたって普通で、決して大きな駅ではありません。それでも特急はほとんど停まるし、駅員も配置されていて指定券の発券ももちろんOKです。開業は1903年といいますから、歴史はたっぷりの小駅です。
改札を出ると駅舎の中はいたって普通で、決して大きな駅ではありません。それでも特急はほとんど停まるし、駅員も配置されていて指定券の発券ももちろんOKです。開業は1903年といいますから、歴史はたっぷりの小駅です。
札幌行きの改札中。
切符売場もありますよ。
八雲駅入り口。
八雲駅は太平洋(内浦湾)に面していますから、もともと雪の多い土地ではありません。駅前に出てみてもそれほど積雪はありませんが、この日のこのときはたまたま激しく雪が降り注ぎ、短時間の間に駅周辺を真っ白に染めてしまっていました。その雪は駅舎の外に出ても激しく降り続けています。本格的な冬は始まったばかりですが、のっけから厳しい寒さと激しい雪に見舞われて、僕のような通りすがりの旅人も否応なく北海道の冬を痛感させられます。
駅舎が雪にかき消され。
さて、初めて下車した八雲駅で僕はいったい何をするのかと言えば、これからバスに乗り換えるんですよ。
八雲駅前ロータリーの一角にバス停があり、函館バスが運行されています。さっき「スーパー北斗2号」を降りた人も含めて、バス停にはけっこうな行列ができていました。僕もこの列に並びますが、僕がこれから乗るバスにこんなにたくさん人が乗るなんてちょっとびっくりです。
八雲駅前バス停。
2台のバスが立て続けに出て行ってしまうと、バス停には5、6人が取り残されました。やがてやってきたのは、09:32発の江差行きのバスです。バス前面の行き先表示幕には「江差 熊石経由 八雲」と記されています。僕はこれからこれに乗って江差へ抜けるのです。
八雲と江差を結ぶバスは09:32発と17:50発の1日2本。決して便利と言えるほどの運行頻度ではないけれど、札幌方面から江差へ行くには八雲経由が便利なのだそうです。八雲から江差までの所要時間は約2時間、初めて乗るバス路線はちょっと楽しみです。