毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

地震で大揺れ伊豆の旅(その7;最終回)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200910.jpg伊東駅に停車中の185系特急「踊り子102号」。

 2009年12月19日、グリーン車でのんびり。

 冬の晴れ上がった海を眺めながら「踊り子102号」は伊豆急行線を走ります。「スーパービュー」と名の付く列車が走るだけあって、確かに伊豆半島東海岸を走る鉄道はスーパービューです。伊豆高原駅の前後あたりが大島からいちばん近くなる感じで、大島の島影もかなり大きく、そしてはっきりと見えます。とても冬とは思えないすばらしい天気。海も空も青くて、しかも車内は差し込む日の光でぽかぽか陽気、「踊り子」号に旅は実に快適です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200859.jpg 大島に最接近。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200903.jpg 冬とは思えない上天気。

 今回は、足の悪い老齢の母を連れての温泉旅ということで、母をグリーン車に乗せて移動しています。「踊り子102号」も5号車のグリーン車サロ185-1に乗っておるのですが、なにしろ小さい時からあこがれるばかりでめったに乗れなかったグリーン車ですから、デッキと車内を隔てるドアに書かれた「グリーン車」の文字を見るだけでどきどきします。サロ185-1のドアには磨りガラスがはめられていて、そこに白抜き文字のように透明に「グリーン車」の文字が書かれています。

 しかし、さすが齢30年近い185系グリーン車といえども洗面所周りはあまり変わり映えがしませんね。洗面台は多少新しいものに取り替えられているように思われますが、それでも、レバーが固定されていないので手を離すと水や湯が出なくなるため両手で水と湯を同時に出すと肝心の手が洗えないという仕組みは健在です(笑)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200928.jpg 憧れのグリーン車

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200932.jpg 洗面所は変わってないな。

 09:57、「踊り子102号」は伊東に到着しました。ここで3分停車し、乗務員交代です。地震の影響もなく、定刻運転、ありがたいことです。

 185系のドア脇の行き先表示幕はLED式ではなく巻き取り式のまま。稀少です。うれしいです。グリーン車マークと同じ色で「指定席」と書いてあるのは珍しいのではないでしょうか。「踊り子」だけなのかしら。

 伊東でも特に乗客が増えた感じはなく、10:00に発車です。JR伊東線網代来宮と停まりながら走って10:31に熱海着。熱海で前方に5両を連結して、15両編成となって東京を目指します。我々は八王子へ行くので、「踊り子102号」とは11:26着の横浜で別れなければなりません。母を連れての「スーパービュー踊り子」と「踊り子」の伊豆の旅は、思いもかけぬ地震でちょっと不安はありましたが、無事終えることができました。横浜からは11:33発の横浜線快速1135Kに乗って一路八王子です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200915.jpg 巻き取り式なのがうれしい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200924.jpg ▲「踊り子102号」は伊東駅で3分停車し乗務員交代。冬とは思えぬ日差しがホームに差します。