地震で大揺れ伊豆の旅(その5;河津、快晴)
2009年12月19日、特急「踊り子」。
伊東で震度5弱を観測した地震が起きた日から一夜明けた12月19日、河津の温泉宿を出発します。未明にもぐらりと揺れて柱がぎしりときしむ大きな余震がありましたが、この日は今回の上京の主目的である法事が八王子で行われるので、何が何でも八王子へ向かわなければなりません。
しかし、このときの河津駅は大改修工事中。駅舎の入口も駅舎の中も工事現場そのもので、駅の風情がまったく感じられなかったのはまことに残念。河津駅は高架駅で、ホームは駅舎の頭上にありますが、駅舎が工事用の囲いに囲まれていてよくわからないので、ホームのある高架を見てもすぐには駅とはわからないような感じです。今はもう工事は終わったかな?
大改修工事中の河津駅。
河津駅のホームは高架の上。
駅舎の中も大工事中。
切符売り場も仮住まいのようです。窓口の上に掲げられた運賃表には、伊豆急行線だけではなく、JRの山手線内まで、さらには山手線からはみ出て八王子、大宮、我孫子、千葉までの運賃が記され、窓口で切符が買えるようになっています。窓口のガラスにはJRのみどりの窓口マークのステッカーが貼ってあるし、「踊り子」号の指定席の有無を示す電光掲示板も備え付けてあり、伊豆急行線がJRとの相互乗り入れという重要な役割を担っていることが窺えます。
仮住まいの切符売り場。
工事の邪魔にならないように気をつけながら改札を通り、ホームへ上がります。ホームは2面2線で、伊東、東京方面は2番線です。東側は海に向かって開けていますが、線路の行く方と来る方には山が立ちはだかり、伊豆半島って実はとても山深いのだということを感じさせます。空はくっきりと晴れ、日向に立っているととても冬とは思えない暖かさで、前日雪の青森を発ってきたのが信じられないほど。
我々が乗るのは09:17発の3022M特急「踊り子102号」。前日来の地震の影響が気になりますが、遅れは出ていないとのこと。やがて山の立ちはだかる線路の向こうから、やってきましたよ「踊り子102号」が。
河津駅高架ホーム。
▲前日から続く余震の影響は受けず、定刻でやってきた「踊り子102号」。