地震で大揺れ伊豆の旅(その3;踊り子レディー?)
▲グリーン車マークに巻き取り式行き先表示幕がうれしい。
2009年12月18日、「スーパービュー踊り子」のスーパービュー。
さて、15:30発の特急「スーパービュー踊り子11号」の発車が迫ってきました。
「スーパービュー踊り子」は1、2、9、10号車が2階建てになっていて、そのうち1、2号車の2階席がグリーン車です。せっかく「スーパービュー」なんだから眺めの良い席にと思い、段差がついて前方展望が開けている1、2番席のうちいちばん前の1番席を狙いましたがすでに先客がおり、今回は2番A、B席で行くことになりました。グリーン車は2×1列なので、ひとり旅でもかなりリラックスしていくことができそうです。
2×1列配置のグリーン車。
こちらは2列席。
こちらは1列席。
こちらは1列席。
「スーパービュー踊り子」の乗車口は2、3、5、7、10号車にしかなく、1号車に乗る我々も2号車のドアから乗車します。入ってすぐ右にはサービスカウンターがあり、そこを抜けて1号車に入って短い階段を上ると1号車の2階席になるというわけです。
各乗車口では女性乗務員が立ち、乗客を出迎えてくれます。「踊り子レディー」とかっていうんでしょうか?(^^ゞ あ、違った、調べてみたら「ビューレディー」と呼ぶらしいです。「ビューレディー」のみなさんに見送られて、伊豆へのリゾートに出発であります。あ、地震が気になるな。ちゃんと走ってくれるかな。
1号車へは2号車から乗車。
ビューレディーに迎えられ。
そろそろ発車。
「スーパービュー踊り子11号」始発の東京駅15:30の定刻に発車しました。新幹線や京浜東北・山手線と併走し、新橋、品川のホームをすり抜けていくさまをスーパービュー席から眺めるのはなかなかよろしいです。かんじんの母親はそんなに興味はないようですが……(^^ゞ。
発車後まもなく、ビューレディーさんから検札を受け、それからさっそく飲み物のサービスです。母も僕もホットコーヒーをお願いします。1号車1階はサロンになっていて、ソファーなどが並び、グリーン車を利用している乗客が自由に憩うことができるスペースです。その一角に厨房があり、コーヒーなどのサービスはそこで支度してくるようです。
ウエルカム・ドリンク。
20分で横浜到着。
1号車1階のサロンです。
「スーパービュー踊り子11号」は快調に走り、横浜、小田原、湯河原、熱海と停車していきます。ふつうの「踊り子」より停車駅が少なく、さすが「スーパー」を冠しただけのことはあります。
しかし、さすがの「スーパービュー踊り子」も、熱海から足取りが悪くなりました。地震による徐行規制がかかっているようです。これは困りました。我々が降りるのは終点伊豆急下田の一つ手前の停車駅・河津です。河津には17:48到着の予定で、宿から迎えが来ていて、宿に入ってちょっと落ち着いて、午後6時半から夕食という段取りです。
これからいったいどれぐらい遅れるのかわかりません。今回の地震で最大の揺れを記録した伊東になんとかかんとか着いて乗務員が伊豆急の人たちに替わりましたが、それから先がまたさらにスピードダウン。伊豆急行線に入って単線になったため、徐行規制でゆっくり走っては、交換できる駅では長時間停車し、運行が再開されはしたもののダイヤが乱れまくっている普通列車との行き違いを繰り返します。すぐ前に見える運転席からは、「震度3の余震発生」みたいな鉄道無線も聞こえてきたりして、日はどんどん暮れていくし、いよいよ着けないのではないかと心配になってきます。
結局は、行き違い停車を繰り返しながらののろのろ運転を続けつつ、決定的な足止めには至らず、河津にはとっぷりと日が落ちた午後6時半過ぎに到着することができました。約1時間の遅れで済んだのでよしとしましょう。早く母を宿に連れて行って休んでもらわねば。