毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

頭等艙と公務艙

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818205951.jpg北京首都国際空港第2ターミナル24番ゲートで出発を待つMU5112便。

 2010年5月29日と30日の週末、ちょこっとだけ上海に行ってきました。万博には行かず、晩飯食って一泊して昼飯食って帰ってきただけですが。

 しかし、ちょこっと行くだけにしては今の上海は高い!ホテルは強気の商売で二つ星、三つ星でさえ倍ぐらいの値段を付けてるし、北京~上海間の航空券に至っては、早朝深夜便以外のほとんどは搭乗2週間前でも正規運賃ばかり。そこで今回は奮発して、中国東方航空MU5112便のFクラスと、中国国際航空CA1558便のCクラスを利用してきました。国内線のアッパークラスはほとんど初めての経験です。

 まずMU5112便。北京ではMUは第2ターミナルでチェックイン。Fクラスには専用のチェックインカウンターがあり、チャイナドレスのおねえさんが迎えてくれます。セキュリティチェックを抜けたあとのラウンジは狭くて混雑しすぎていて利用する気にはなれませんでしたが。そこですぐに24番ゲートへ行き、搭乗を待ちます。北京~上海便にはMUはほとんどA330を投入しています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210022.jpg ターミナル2の24番ゲート。

 さて、搭乗開始です。僕の席は2J。前から2番目の窓際です。2クラスなのでアッパークラスはFクラスということになっています。中国語では「頭等艙」といいます。シートはシェルフラットシートぽい背中で、足下はかなりゆったり。大きな画面のシートテレビもついてます。ウエルカムドリンクは、アルコールこそありませんが、オレンジジュース、ミネラルウオーターなど何種類かがグラスでサーブされます。僕はレモン入りのマスカットジュースみたいなのをチョイスしてみました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210035.jpg 大きなシートテレビ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210028.jpg ウエルカムドリンクざんす。

 北京から上海までのブロックタイムは2時間10分。飛行時間は1時間30分なので、離陸後すぐにサービスが始まります。ウエルカムドリンクの段階ですでに国内線であることを忘れそうなぐらいのサービスを感じさせていますが、昼時のフライトということで機内食もわりとしっかり出るようです。客室乗務員が一人一人に声をかけて、ビーフヌードルがいいか牛肉御飯がいいかチョイスを聴取しています。そして、メインのミールが出る前にスープです。「酸辣湯」、少し酸っぱくちょっと辛い四川料理のスープを先にいただきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210041.jpg まずはスープを。

 もちろん、テーブルには白いテーブルクロスをかけて、それからちゃんと陶器の食器が並んだトレーが配られるわけです。ドリンクにはワインもあり、ワインはボトルからのサーブでした。赤ワインをお願いしたら「フランスのとスペインのとありますが」と言われたのにはビックリ!白ワインは1種類だったようですが、国内線なのにワインが3種類ボトルでサーブされるというのはオドロキです。もちろんおかわり自由です(^^)。僕はわりと珍しいのでスペインワインにしました。

 スープが済むと、まずは暖められたパンがサーブされます。パンは4種類ぐらいあったようですが、僕は1つだけ。おかわりもちゃんと配っていました。バターと蜂蜜が添えてあります。そしてそのあとメインミールがやってきます。僕はビーフヌードルですが、隣の人が食べていた牛肉御飯のほうがおいしそうに見えたような気もします(^_^ゞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210046.jpg メイン登場。

 夢のような国内線2時間10分のフライトが過ぎ、上海虹橋空港に着陸です。万博開幕に間に合わせてオープンした新しいターミナルに入ります。羽田空港にも10月に新しい国際線ターミナルができるようですが、虹橋空港に新しいターミナルができたことで、遠くて不便な上海浦東空港はますます不要って感じがします(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210050.jpg ▲上海万博に間に合わせてオープンした上海虹橋空港第2ターミナル。スマートでなかなかいい感じ。

 さて、今日の復路は上海虹橋発14:55のCA1558便。新ターミナルで初めてチェックイン体験ですが、ほどよい広さで使い勝手もよく、なかなかいい感じです。かつての狭くて古い旧ターミナルの国内線の混雑がウソのように、新ターミナル内は静かで落ち着いていました。新ターミナルには地下鉄も延伸されて駅ができ便利になりましたが、バスでのアクセスはまだちょっと不便な感じ。今後の充実に期待したいところです。

 でもって、自動チェックイン機でさくさくチェックインを済ませ、46番ゲートへ進んでみると、すでにCAのB747-400が入っています。ジャンボに乗るのは実に久しぶりです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210055.jpg 久しぶりのジャンボ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210104.jpg 虹橋新ターミナル、いい感じ。

 CA1558便は3クラスなので、F、C、Yクラスがあり、僕が乗るのはCクラス。ビジネスクラスということで、中国語では「公務艙」といいます。僕は全然公務じゃなくて遊びで乗るんですが(^^)。

 僕の席は83J。アッパーデッキです。ジャンボのアッパーデッキに乗るのっていつ以来でしょう?2007年12月に沖縄に行ったとき、帰りの羽田行きがアッパーデッキのYクラスでしたが、YとCでは天と地ほどの差があります。ましては中国の国際線では、その差は歴然です。だってちゃんと客室乗務員が働いているもの!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210059.jpg アッパーデッキです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818205956.jpg 倒せばかなりフラットになる。

 ウエルカムドリンクはオレンジジュースとミネラルウオーター。ちゃんとガラスのコップで出てきます。離陸前にドリンクと機内食の希望が一人一人聴取されます。客室乗務員のきびきびした感じと愛想の良さは、今回について言えばMUに軍配が上がりますが、CAの客室乗務員も、Yクラスではついぞ見たこともないような働きぶりです。このフライトにはFクラスもあるはずですが、Fクラスはいったいどんなことになっているのでしょう?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210003.jpg で、ウエルカムドリンク。

 離陸後まもなく、まずドリンクサービス。ビールをいただきましょう。さすが北京がホームグラウンドの航空会社だけあって、出てくるビールは北京を代表する「燕京ビール」。ナッツがおつまみで添えられます。あ、でも別の席の人はバドワイザーを飲んでいたような。僕はビールのチョイスは聞かれなかったな。ちょっと残念。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210008.jpg ビール、2本飲みました。

 機内食は、時間帯が半端なので、チョイスはビーフヌードルとチャイニーズスナックの2種類。チャイニーズスナックは何が出てくるのかなと思ったら、あんまんとエビ餃子でした。それにフルーツとケーキがついています。ケーキはかなりおいしかったです。「燕京ビール」を2本飲み(だっておかわり自由だから)、食後はコーヒーもいただきました。コーヒーももちろん陶器のカップで出てきます。僕は非常口座席というか、アッパーデッキの前部と後部を分ける境目の席だったので足下が広々しすぎて実にゆったりと機内で過ごすことができました。

 こんなサービスを受けながらだと上海から北京までの2時間ちょっとは短すぎます。できれば乗りたくない、乗ったらな身を縮めてとにかく目的地に着くまで辛抱しよう、と思ってばかりいた中国の国内線にもこんなすばらしい世界が存在していたとは。これは病みつきになってしまいそうだ。しかし、やっぱり値段は高い。Yクラスに正規運賃しかないような時でないと思い切りがつかなそうです。今回は万博のおかげでたまたま体験できた中国の「頭等艙」と「公務艙」でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210014.jpg CAの機内食も負けてない。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818210018.jpg ▲チョイスはビーフヌードルかチャイニーズスナックから。ケーキがおいしかったよ。