宗谷岬でタコしゃぶplease!(その59;播但線へ)
▲城崎温泉に到着。隣のホームには「きのさき8号」。
2009年9月10日、播但線へ。
向かいのホームには国鉄色の183系電車(たぶん)が停まっています。14:37発の5048M特急「きのさき8号」であると思われます。このあたりの電車特急も、「はまかぜ」の新型車両置き換えと同時にやはり新型車両に置き換えられるとのことです。古き良き国鉄型車両を楽しむための時間は少しずつしかし確実に少なくなってきています。
城崎温泉を発車しても「はまかぜ4号」のグリーン車には乗客は増えません。城崎温泉を出てすぐ左手には、川幅が広くとうとうと水をたたえた円山川の流れが寄り添います。周辺は山の景色が広がっているのであまりピンときませんが、実は海はすぐそこで、円山川はほんの少し先(列車の進行方向とは逆方向)の下流で津居山湾を経て日本海に注いでいるのです。
円山川の豊かな流れ。
城崎温泉から12分で和田山到着、14:58です。「はまかぜ4号」はここで山陰本線に別れを告げ、播但線へと入っていきます。播但線に乗るのはこれが2回目。前回は普通列車で姫路~和田山~城崎温泉を往復しましたが、今回は優等列車での乗り入れです。
播但線最初の停車駅生野。
生野を出ると、両側に濃緑の山が迫り、川が流れる谷に沿って、川とともにくねくねとカーブを描きながら進んでいきます。豊かな緑と豊かな水が映る車窓の風景はまさに「ニッポン」。美しい国・ニッポンの素顔が見えているような気がしてきます。
車窓を小さなダムが横切りました。小さな発電所でしょうか。水がたっぷりとあるのはここまでで、このミニダムを過ぎると、川はごつごつとした岩や石がむきだしになった細い流れに変身します。その細い流れとしばらくつかず離れずで併走するとやがて町が開けてきて、寺前には15:34の到着です。
豊かな緑、豊かな水。
小さな発電所でしょうか。
寺前からは電化区間になり、姫路近郊ということになるのでしょうか。姫路から29.6kmということですが、ここまでは姫路の通勤通学圏内ということでしょう。播但線の運行経統はほぼこの寺前で分かれていて、姫路~寺前間は運転本数も多く、電車がばりばり走っています。ここからは車窓の景色もだいぶ開けてきて、収穫が近づく水田などが多くなってきます。
山から下りてきた感じがする。
そしてまもなく播但線の起点姫路駅。乗り換え案内などの車内放送が入る頃、右手に姫路城が見えてきます。姫路城、まだ行ったことがありません。こうして播但線の列車の窓から眺めたことしかありません。姫路城は今年4月12日から平成27年3月末まで大天守保存修理に入っていて、だんだん足場の囲いに覆われて、しばらく見られなくなってしまうそうです。
さて、「はまかぜ4号」は16:03に姫路駅に到着しました。停車時間は3分。進行方向が変わるのでシートを回転させなければなりませんが、グリーン車には他に乗客がいないので、前後を気にすることなく余裕のシート回転です(^^)。
姫路城がちょろっと見える。