またも「清真」機内食。
2010年5月10日、蘭州へ飛ぶ。
胡錦濤国家主席さまのロシアからのお戻りセレモニーが終わるまですべてのトラフィックが止められていた北京首都空港は、ようやく運用再開。RWY36Rエンドで待機させられていた僕の蘭州行きCA1273便もようやく離陸です。
フライトは、離陸後北上をしばらく続けたのち西へ進路を変え、西へ西へとひたすら飛んでいきます。正確にどこを飛んでいるのかはわかりませんが、内蒙古自治区、山西省、陝西省の境界あたりの黄土高原の上空なのでしょう、まだ緑のほとんど見えない黄色い大地ばかりが見えます。機窓からはB737-800のブレンディッドウイングレットが屹立しているのがよく見えます。
ブレンディッドウイングレット。
さて、CA1273便は北京発蘭州行きという純粋な国内線ですが、かなり立派な機内食が出てきます。朝食時間帯のフライトだからだと思われますが、しっかりプレートに載って出される機内食は国際線の朝食と遜色がありません。クロワッサンにイチゴジャム、フルーツポンチ、そしてホットミール。ホットミールは中華風おかゆか西洋風のハッシュドポテト・スクランブルエッグ・ソーセージかのチョイスができます。ドリンクにはブラックコーヒーもちゃんとあります。そしてホットミールのアルミホイルの上には「清真MUSLIM」と書かれたシールが貼られています。ウイグル語標記もありますね。このシールがは3月に新疆ウイグル自治区へ行ったときも見かけました。蘭州がある甘粛省にはウイグル族はほとんどいませんが、隣接する寧夏回族自治区などとともに回族が非常に多いので、機内食でもその配慮が必要なんですね。
国内線とは思えないほど。
ブラックコーヒーもある。
離陸後の機内アナウンスでは、飛行時間は2時間05分で、到着予定時刻は10:05と言っていました。そうこうするうちに高度が下がり始め、蘭州空港へのファイナルアプローチです。蘭州市の中心部周辺には平地がないため、空港は市の中心部から北へ70kmも離れた郊外にあり、中国国内の空港の中でも1、2位を争う「遠い空港」になっています。まだ耕作があまり始まっていないので、眼下に見える大地が不毛の大地なのかこれから緑に変わっていくのかわかりませんが、いずれにしても今はまだ黄土色ばかりの大地へと下りていきます。
蘭州へとディセント開始。
結局蘭州空港には10:11にランディング。北京空港での離陸の遅れはほとんど影響しませんでした。
蘭州空港を利用するには1998年6月以来12年ぶり。以前の空港がどんなだったかほとんど記憶にありませんが、現在の空港がかなり立派なものに建て替わったことは確かなようです。同じく北京から飛んできて一足早く到着していた上海航空FM9148便が入っているスポットの隣に入って、無事蘭州到着。でも、市内に入るまではゆうにあと1時間はかかるでしょう。
▲12年ぶりにやってきた蘭州空港。