宗谷岬でタコしゃぶplease!(その53;小さな湾と小さな漁村)
▲鎧駅から見下ろせる小さな湾。
2009年9月10日、海側のホームから。
鎧駅の、今は使われていない海側のホームは高台のへりのようなところにあり、そこから真下にある湾と小さな漁港、そしてそことは防波堤に区切られた日本海の外海を見下ろし、見渡すことができます。これがまた海がきれいなんですよ!
防波堤沿いの岸壁には漁船が一隻泊まり、何人かの漁師さんたちがホースで勢いよく水をかけて網を洗っているようです。そのしぶきがまた気持ちよさそう。
水がきれい~~。
岸壁には漁船が作業中。
ホームの香住寄りには、木のベンチがいくつか置かれています。そうそう、知ってる、このベンチ。旅行雑誌の記事で見ました、このベンチ。雨ざらしになってすっかり色あせたそのベンチは、幼稚園の園児用の椅子ぐらいの高さしかなくて、座っているのが一苦労のような気もしますが、ここに腰掛けてのんびりこの風景を楽しむのは至福のような気がします。このベンチのところから急に下る斜面は、家庭菜園でしょうか、野菜なんかが栽培されて、葉が青々と茂っています。9月に入ったとは言え、山陰はまだまだ夏真っ盛りです。
木のベンチがいくつか。
缶ビールがほしいなあ。
この小さな湾をぱっと見下ろしたとき、小野正嗣の小説「にぎやかな湾に背負われた船」をふと思い出しました。この小説の舞台「浦」はこんな感じかなーとちょっとイメージしてみたんですが、ずいぶん前に読んだ本なので、実は全然見当はずれかも。
この小さな湾をぱっと見下ろしたとき、小野正嗣の小説「にぎやかな湾に背負われた船」をふと思い出しました。この小説の舞台「浦」はこんな感じかなーとちょっとイメージしてみたんですが、ずいぶん前に読んだ本なので、実は全然見当はずれかも。
海側のホームの上から、駅全景が見渡せます。海から目をそらすと、まるで山奥の駅にいるように深く濃い緑の山に囲まれています。ホームが地下道でつながっているので跨線橋がなく、すっきりとした印象を与えます。海側のホームのほうを走るレールは茶色く錆びていて現在は使われていないことを示しています。かつてはこの駅でも列車の行き違いが行われていたのでしょうね。
▲鎧駅全景。