毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その52;鎧駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143514.jpg鎧駅を走り去るキハ47の172D。

 2009年9月10日、餘部駅の次の鎧駅

 浜坂を12:07に発車した豊岡行き普通列車172Dは、久谷、餘部と停まり、有名な餘部鉄橋にさしかかります。付け替え工事中ということですがその様子は復路でご紹介するとして、まずはすばらしい天気に恵まれた橋上からの日本海の風景に目を奪われます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143456.jpg 餘部鉄橋にさしかかる。

 鉄橋の真下を国道178号線がくぐっています。7年前の夏に浜坂駅で豊岡方面行きの列車に乗り換えようと思ったところ、突然の豪雨で足止めを食い、急遽仕立てられた代行バスに乗って香住駅まで行かされたので、思いもかけず餘部鉄橋の真下を通ることができた思い出があります。その国道178号線を真下に見ながら、172Dはのんびり鉄橋を渡ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143500.jpg 日本海がきれい~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143505.jpg 真下に国道178号線。

 餘部鉄橋を渡りきると、172Dは12:26に鎧駅到着です。餘部駅でも鎧駅でも下車したことはなかったのですが、今回下車したかったのは餘部駅ではなく鎧駅のほう。なぜならば、ひとつは鎧駅がかつて青春18きっぷのポスターに登場したことがあるからと(2002年冬バージョン、「なんでだろう、涙がでた。」というコピーのやつ。)、もうひとつは、2004年のTVドラマ版「砂の器」で鎧駅が登場しその高台から見下ろす湾が美しかったからです。

 列車は3人ばかりの乗客を降ろして、白煙を噴き上げて鎧駅を去っていきました。海がこんなに近いのに、駅の前後は濃緑の木々が茂る山が連なっていて、山間駅のような風情です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143510.jpg 鎧駅を発つ172D。

 2面2線のホームがありますが、使われているのは駅舎のある側のホームのみ。でも地下道を通って海側のホームへも上がることができます。そのホームには、ずいぶんと古そうな石柱が立っています。「天然記念物釣鐘洞門」と彫られていますね。

 この近くの海岸線に世界最大級の海食洞があるのだそうです。洞門が2箇所あり、洞内でつながって全長200m、その中心部が釣鐘内部の形状になっていて、最高部32m、直径30m、水深10mという規模だそうです。浜坂、香住のほうから遊覧船が出ているらしいです。それにしても洞内の最高部が32mというのはかなりの高さ。遊覧してみたいです。鎧駅から行くと近いのかな。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143525.jpg 釣鐘洞門の石柱。

 172Dが走り去ってしまうと、鎧駅に静けさが戻ってきます。下車した人はみな観光客らしく、駅構内の写真撮影などにいそしんでいます。鎧駅駅名標の向こうに青い空、青い海、まっすぐの水平線、そして湾と駅を取り囲む濃い緑が広がっています。念願の鎧駅にようやく降り立つことができました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143520.jpg ▲お天気に恵まれてよかったな~っと、鎧駅