宗谷岬でタコしゃぶplease!(その51;タラコ色から播但色へ)
▲浜坂で乗り継いだのは播但線色のキハ47。
2009年9月10日、残暑厳しい真昼時。
鳥取発浜坂行き普通列車530Dは、タラコ色キハ47の2両編成で、残暑で快晴の山陰路をのんびり走ります。ボックスシートを独占して車窓を眺めやれば、夏の日差しを照り返す黒や茶色の屋根瓦を載せた民家や屋号の入った古い蔵が通り過ぎていきます。青森に生まれ育った僕にとっては、瓦屋根の家並みを見ると、ふるさとから遠く離れたところに来ていることを実感します。雪の多い地方には瓦屋根はなく、ほとんどがトタン屋根だからです。
黒や茶色の瓦屋根が続く。
鳥取から浜坂までは32.4km。530Dは43分走っただけで、11:53にもう終点浜坂到着です。浜坂からは14分の待ち合わせで12:07発の豊岡行き行き普通列車172Dに乗り継ぎます。1番線に到着したタラコ色を降りて、地下道を通って2・3番線ホームに上がると、濃いピンクというか赤みがかった紫色というか、播但線でおなじみのカラーの気動車が2番線で待っていました。タラコ色のほうはさっそく行き先表示幕を「鳥取」に変えて、12:00発の531Dとして折り返していきます。
浜坂で乗り換え。
タラコ色は鳥取行きに。
このカラーリングの気動車もキハ47です。2両編成で、先頭はキハ47-5という番号を付けています。窓の周囲にはグリーンの帯も入っています。11:13に到着した豊岡からの普通列車167Dが折り返してで172Dになるようです。以前2003年の夏に浜坂駅に降り立ったときは、突然の大雨にホームも列車も大粒の雨に打たれていましたが、この日は打って変わって青空の広がる良い天気。ホームの日陰を吹き抜ける涼風がなんとも心地よいです。
▲ホームの日陰で少し涼んで、それからまもなく浜坂を出発です。