宗谷岬でタコしゃぶplease！（その50；シートの向き）
▲ 2009年9月10日、初めて乗る特急。
さて、岡山駅3番線、糸崎から到着した湘南カラーの1736Mが引き上げていくと入れ替わりに入ってきたのが、これから僕の乗る09:14発の2072D特急「スーパーいなば1号」です。イエローが鮮烈な印象を与えるキハ187系には、これまで「スーパーまつかぜ」には乗ったことがありますが、500番台が充当される「スーパーいなば」には初乗車です。
行き先表示はLED式。 「スーパーいなば3号」は普通車指定席1両と普通車自由席1両の2両編成。ドアが開いて乗車が始まるとあっというまに席が埋まり、好乗車率です。僕は後ろ寄り1号車普通車指定席の窓際に席を占めますが、ほぼ満席になったようです。車体には鳥取県の花である二十世紀梨の花と果実が描かれています。それを取り囲む濃紺の帯にその上下のイエローはステンレスの車両に映えて、なかなかよい感じです。
車体に梨が実ります。 「スーパーいなば」に乗るに当たってちょっと注目していたのが、岡山発車時点でシートはどちらを向いているかということです。進行方向が変わって智頭急行に入る上郡まで岡山から53.8km、途中停車駅なし、所要時間40分という条件では、シートは最初から後ろ向きにセットされているのか、それとも前向きになっていて上郡でシート転換をするのかが事前にはわからなかったのです。
特急「つがる」の弘前～青森間は37.4km、所要30～38分では、弘前発車時点で最初から後ろ向きにシートがセットされています。「ワイドビューひだ」の名古屋～岐阜間30.3km、所要約20分も名古屋発時点で最初から後ろ向きです。一方、「ソニック」の小倉駅、「（スーパー）白鳥」の青森駅なんかは距離、所要時間の長さから言ってシート転換です。「ワイドビューふじかわ」の静岡～富士間、「しらさぎ」の名古屋～米原間は乗ったことがないのでわかりません。
僕は途中停車駅なしで40分なので最初から後ろ向きではないかと予想していたのですが、「スーパーいなば」は上郡まで前向きでした。うーーん、最初から後ろ向きのほうが楽なような気がするなあ……
濃緑の中をひた走る。 ということで、なかなかの乗車率をキープしながら山陽本線、智頭急行線、因美線を快調にひた走ること1時間50分、「スーパーいなば1号」は終点鳥取に定刻11:04分に到着しました。鳥取に来るのは久しぶりです。2002年以来でしょうか。しかし、そのときもそうでしたが、今回も乗り換えだけです。すぐに隣のホームへ移動します。そこで待っているのはタラコ色の気動車、11:10発の浜坂行き普通列車530Dです。
7年ぶりの
残暑厳しい 浜坂行き530Dは浜坂方がキハ47-1108、倉吉方がキハ47-41のタラコ色2両編成。タラコ色を見るのは八戸線で見かけて以来でしょうか、それとも五能線でも見かけたでしょうか。どこでいつ見かけたことがあっても、何度出会っても懐かしくうれしいタラコ色キハ40系、山陰本線でまだまだ大活躍していて、うれしいことこの上ありません。キハ187系と肩を並べると新旧交代、世代交代が迫っていることを感じざるを得ませんが、それでもまだまだこのタラコ色は活躍してくれることでしょう。
▲タラコ色健在の浜坂行き530D。先頭にはキハ47-1108が立つ。