毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ある日のJAPAN AIRLINE

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191101.jpg ▲PEKからHNDへ向かって飛ぶB767の機体に夕日差す。

 2010年3月26日と4月2日、そのときのJAL

 アイスランドの火山の噴火は、欧州ばかりではなく、遠く遠く離れた日本でも欧州を結ぶ航空便が数日にわたって欠航となるなど、大きな影響を与えました。上空に噴き上げられた火山灰が航空機の運航にどのような影響を及ぼすのかは定かでありませんが、火山灰が飛行中の航空機の窓を傷つけ、無数のひっかき傷がついたようになるというのを聞いたことがあるし、そのような窓も見たことがあるので、運航そのものにまったく影響がないということはないんだろうな、などと、アイスランドの火山関連のニュースを見て、上の写真を思い出し、そんなことを考えてました。

 上の写真は、今年3月26日に乗った北京発15:55の羽田行きJL8824便のもの。太陽が徐々に西に傾いて行って、機体の反対側から夕焼け色の光が左エンジンに差し込んできたところをカメラに収めました。機材はB767ですが、この日のJL8824便はなかなか混んでいました。聞けば3月の最終週から清明節の休日がある4月初めにかけては、日本へ桜を見に行く中国人観光客で、特に関空便を中心に満席便も続々出ているということでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191054.jpg 北京駐機中のJL8824。

 しかし、まさか日本航空があんなふうになってしまうなんて、誰も予想だにできなかったでしょうね。そのことを今さらここでどうこう書くことではありませんが、それにしても、という感じです。

 僕はなにしろ鉄道派ですから、飛行機にはあまり乗ったことがなくて、初めて乗ったのは高校2年生のときの伊丹発鹿児島行きの全日空便。でもそのとき一回っきりでそのあとはしばらく乗ることはなく、次に飛行機に乗ったのはその7年後のJALの成田発香港便です。それからは海外勤務も長くなったので何回となく飛行機に乗るようにはなりましたが、なじみの薄い乗り物だったことは間違いありません。

 なじみがない中で、故郷青森空港に飛んできていたのはJASばかりでした。一時ANAスカイマークとダブルトラックになったことはありましたが長続きせず、JASから変わったJALばかりが飛んでくる青森が帰省先では、どうしてもJALに親しみを感じずにはおられません。

 そんなわけで、今回のJALのできごとも、他人事と言えば他人事なんですが(^_^ゞ、それでもなんとなくなんとかちゃんと再生してほしいなあという気持ちもあります。だから今日のこの記事はJALオンリーにしてみました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191105.jpg 姿を消しつつあるジャンボ。

 4月2日、今度は成田空港発18:10のJL869便で北京へ戻りました。

 この日は朝から関東地方で暴風が吹き荒れ、鉄道や航空機のダイヤが乱れまくり、朝青森を出発した僕が東京にはダイヤどおり到着できたものの、指定券をとっていた「成田エクスプレス37号」には乗れなかったことはコチラの記事でご紹介したとおり。

 そうして京成特急でたどり着いた成田空港は、ダイヤの乱れはほぼなくなっていましたが、展望フロアから眺めるエプロンは雨に濡れ、空もどんより曇り空です。これからJALに乗るので空港第2ビルにいるわけですが、当たり前ですがJALがうじゃうじゃいます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191111.jpg どこから着いたかB777

 こうして尾翼の太陽のアークを眺めていると、JALが今置かれている状況など嘘のような気がしてきます。ツルのマークが太陽のアークに変わりはしたけれど、今も変わらず日本のフラッグキャリアとして世界を縦横無尽に元気に飛び回っているように思えてきます。いや、もちろん、これまでのJAL、今のJAL。これからのJALに厳しい見方をされている方も大勢いらっしゃいましょう。そうであればこそなおさら真の意味での努力をして、再び本当に元気に羽ばたいてほしいものだと願わずにはいられません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191120.jpg 太陽のアークがうじゃうじゃ。

 最後に、この日の成田発北京行きJL869便のエコノミークラスの機内食の写真を一枚。ニュースなどを見て聞いてはいましたが、ワインのボトルがガラスからプラスチックに変わっていたんです。写真ではわかりにくいかもしれませんが、サーヴのときにいつもと銘柄が変わっていたので赤を一本お願いしてみたのですが、なんとプラスチックのボトルでした。少しでも重量を軽くして燃料を節約しようとの試みです。最近は新聞サービスの廃止やドリンクの水とお茶以外の有料化などなど国内線国際線を問わず、コスト削減に躍起になっています。いずれ機内食も完全有料オーダー化するかもしれません。乗客からしてみればこれまで当然のこととして受けられたサービスがなくなっていくのですから、手放しで歓迎するわけにはいかないでしょう。ともあれ、日本の翼・世界の翼、日本航空の行く末をじっくりと見守りたいと思います。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818191124.jpg ▲JL869便Yクラスの機内食。中央奥のワインのボトルがプラスチック製。