毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

田子にんにくスタミナメガ弁当

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230627.jpg ▲4月を迎えて青空が広がった青森駅。しかしこの日、関東地方は強風大荒れでダイヤ乱れまくり。

 2010年4月2日、青森から北京へ。

 3月末から4月初にかけての帰省の旅レポ、今日が最終回です。

 少し実家でのんびりし、4月2日に青森から一気に北京へ戻ります。と言っても直行便などあるわけはないので、「つがる」「はやて」「成田エクスプレス」とつないで成田から夕方の北京行きに乗るという計画です。

 春4月、年度が変わって気持ちも新しく切り替わって、青森にもさわやかな青空が広がっています。北京までの長旅のトップランナーは09:46発の12M特急「つがる12号」、いつものE751系です。弘前始発で青森には09:40の到着です。15分後には2021レ特急「あけぼの」の到着も拝めるのですが、待ってはいられないので、残念ながら「つがる12号」の1号車に乗り込みます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230639.jpg 「つがる12号」でスタート!

 今回は3月26日に北京から羽田に帰国し、27日に王子駅みどりの窓口で「東京都区内→東京都区内」という片道きっぷを買って、これで動いていました。経由は「新幹線、京都、湖西、北陸、信越、羽越、奥羽、東北、八戸、新幹線」です。京都(山科)~大阪間の往復は別途購入して、これで寝台特急日本海」完乗の旅をしたわけでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230633.jpg 片道切符の旅も終盤。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230645.jpg 「はやて12号」に乗り継ぎ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230651.jpg 12月には八戸も途中駅に。

 さて、「つがる12号」から乗り継ぐ「はやて12号」の八戸発車は10:57。盛岡と仙台の間で正午を迎えることになるので、八戸駅で駅弁を買おうと決めていました。いつもなら迷わず「小唄寿司」を手に取るところですが、八戸駅新幹線コンコースの駅弁売り場でふと別の駅弁が目にとまりました。その名は「田子にんにくスタミナメガ弁当」。岩手県との県境に面した青森県最南端の町・田子町は僕の父親の実家がある町で、小学生ぐらいのときまではよく行ったものですが、今やニンニクの産地として全国的に有名です(たぶん)。そんなわけで、「田子にんにくスタミナメガ弁当」にキマリ!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230655.jpg 田子にんにくスタミナメガ弁当!

 「はやて12号」は定刻に八戸を出発し、二戸、いわて沼宮内と停車して盛岡へ、そして「こまち12号」との連結を済ませて、盛岡を11:41に発車です。盛岡到着前には、右側の車窓から南部富士・岩手山を望むことができました。今回は寝台特急日本海」の車窓や青荷温泉へ向かう道々で何度も津軽富士・岩木山を眺めることができましたが、青森を離れる日にはこうして岩手山をも見ることができてちょっとうれしい気持ちになりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230707.jpg 盛岡の手前で岩手山

 さて、盛岡を出たところで駅弁を開きましょうか。包装紙には「ポークカツ&生姜焼き 2つの味が楽しめる!美味しさも2倍!」「国内トップブランド田子のにんにくチップ入り!」「八戸キムチ入り!りんごの甘みとイカの旨みがたっぷり!田子にんにく使用!」と、なにやら宣伝文句がいろいろと書かれています。

 フタを開けると、おお!半分にはけっこう肉厚のとんかつに大根おろしソースが添えられてあり、もう半分にはにんにくチップが散らしてある生姜焼き、その隅にはキムチと大根の漬け物が入れてあります。これは確かに「メガ」ですね。食べ応えあり。そして、けっこうおいしい。にんにくが確かに活きている。キムチもかなりウマイ。このキムチ、買って帰りたいな。あ、ちなみにこの「田子にんにくスタミナメガ弁当」は、「小唄寿司」で有名な吉田屋さんの商品です。吉田屋さんが新開発した駅弁なんでしょうね。がつんと食べたい人におすすめのボリュームたっぷりで味もばっちりの駅弁でした!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230701.jpg おいしかった~♪

 3月の末とは言え、東北地方の車窓の風景にはまだまだ雪が多く目に映ります。岩手山なんかまだ真っ白だし、盛岡を出てすぐのあたりの車窓の風景も、平地にはもう雪はなくなったけれど、それを取り巻く山並みにはまだ雪がしっかり残っています。福島あたりで右手に見えてくるけっこう高い山々(蔵王とか吾妻山、安達太良山などの連なるあたり)なども遠くに見える山々にもやはり白いものが混じっています。でも、山から里へと雪が下ってきた秋から冬へと向かった時期とは逆に、今は里から山へと雪解けが進んでいる冬から春への時期です。雪が消えた平地では、農作業が始まるのをを今や遅しと待っている春の息吹の大地が広がっているのが、車窓からも見て取れるようでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230712.jpg 盛岡を出てすぐの辺り。

 「はやて12号」は定刻に走り、僕は13:42着の大宮で下車し、久しぶりの埼京線で池袋へ向かいました。池袋からは、新型車両に乗ってみようと15:03発の2037M特急「成田エクスプレス37号」で成田空港へ行き、成田空港18:15発の北京行きJL869便に乗るという計画でした。しかし、この日の関東地方は午前中いっぱい強風が吹き荒れたため、JRのダイヤが乱れに乱れ、その影響が午後になっても続いていて、池袋の駅員さんに尋ねたら、「成田エクスプレス37号」は「運休にはならないものの何時になるかわからないので、日暮里から京成で行ったほうがいいですよ」とのこと。飛行機に乗り遅れたのでは元も子もないので、E259系に乗るのは泣く泣くあきらめて指定券を払い戻し、日暮里から京成本線の特急で成田空港へ向かいました。ま、E259系はこれから増えていく車両だし、またこの次乗ればいいか(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230717.jpg ▲福島あたりの車窓の風景。山の上まで春が届くのももうまもなくのこと。