毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ひさびさ青荷温泉(その2;黒石駅から)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230321.jpg弘南鉄道弘南線の終点、黒石駅

 2010年3月28日、山道越えて。

 なんと、「ひさびさ青荷温泉」の連載、「その2」を掲載するのを忘れてました(^_^ゞ。もう「その5」まで掲載してしまいましたが、ちょっと戻って「その2」を掲載させていただきます。

 弘南鉄道弘前駅から乗った弘南線25レは12:58に終点黒石に到着しました。

 僕はこれからランプの宿・青荷温泉へ行くのですが、毎度のことながら、青荷温泉には冷蔵庫もなければ自動販売機もないので、黒石駅に隣接している弘南生協コープ黒石店というわりと大きなスーパーは重宝します。青荷温泉へ向かうにあたって、ここで酒やら飲み物やらつまみやらをぬかりなく調達できるからです(^^)。

 駅舎の外に出ると、ホームが見えます。1面2線のホームには両方に電車が停まっています。今到着した25レは13:20発の28レとなって弘前へ折り返していくのでしょうね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230310.jpg 黒石駅のホーム。

 駅を出てすぐ左には弘南パスの黒石駅前営業所とバスのりばがあります。営業所の建物には「ランプの宿青荷温泉」という文字がランプのイラストともに掲げられています。ここから13:15発の虹の湖公園前経由ぬる川行きのバスに乗って、ダム湖のほとりの虹の湖公園まで行きます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230317.jpg 黒石駅前バスのりば。

 バスには他に地元の人2人ばかりと観光客とおぼしき人2人が乗っていましたが、観光客のうち1人は温湯温泉で降り、もう一人は虹の湖公園前まで行きました。広島県福山市から来られた方で、青荷温泉は初めてとのこと。黒石駅前から虹の湖公園までは約30分です。

 虹の湖公園にある虹の湖レストハウスは冬期間は閉鎖されていますが、青荷温泉送迎バスを待つ人々のためには開放されていて、石油ストーブにあたりながら送迎バスや黒石方面の路線バスを待つことができます。青荷温泉は雪のため3月31日まで自家用車で行くことはできず、必ずこの虹の湖公園で送迎バスに乗り換えなければならないのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230325.jpg 虹の湖で青荷の送迎バス。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230330.jpg 虹の湖公園、まだ雪景色。

 送迎バスの発車は14:00。それまで自家用車などで今夜の宿泊客たちが虹の湖公園へ集まってきます。最終的に送迎バスに乗り込んだのは9人だったでしょうか。

 青荷温泉八甲田山系の南西麓の谷あいにある一軒宿。虹の湖沿いの国道102号線を少し南に下ってから、冬期は閉鎖されている山道へと左折します。この道の入口から青荷温泉まで約6.5km、豪雪期は青荷温泉のスタッフが大型除雪車を使って除雪にあたり通年営業を確保しています。この日も前の晩に吹雪いたとのことで新雪が白くまぶしく輝いていました。

 6.5kmの山道の三分の二は上り。くねくねと曲がりながら高度をかせぎ、ところどころ見晴らしのよい場所では運転手さんがバスを停めてくれます。岩木山が眺められるポイントでは、頂上に薄く雲をかぶった岩木山とその手前の弘前市街が遠く望め、南八甲田を遠望できるポイントでも一時停車してくれました。そして最後の三分の一で越えてきた山を下り、「のめくり坂」という急坂を谷に向かって文字通りのめくるように下れば、青荷温泉の一軒宿の到着です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230335.jpg 岩木山を遠望。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230343.jpg ▲南八甲田を望めるポイントで大きく右へ舵を切り、あとは下ればまもなく青荷温泉