毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ひさびさ青荷温泉(その1;弘南鉄道弘南線)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230254.jpg ▲かつて東急で活躍していた車両が現役で走る弘南鉄道

 2010年3月28日、弘南鉄道弘南線

 再び青森駅へ戻った僕は、11:16発の弘前行き普通列車648Mに乗ります。なんだかんだ言っても最近は帰省をしても時間が限られているのでつい特急ばかり利用してしまい、地元の主力である701系には実はあまり乗っていなかったので、なんだか久しぶりです。とは言え、夜行列車明けの眠気が襲い、すぐさま爆睡モードになってしまいましが(^_^ゞ。

 648Mの弘前到着は12:04。すぐに改札を出て橋上駅舎のコンコースを横切り、またエスカレーターを下って、なにやら目立たない、隅っこのほうにある弘南鉄道弘南線の改札に向かいます。次に乗るのは12:30発の黒石行き25レ。

 改札口からホーム方向を見ると列車はもう入っているようですが、自由には入っていけません。小さな待合室で改札が始まるのを待ちます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230242.jpg ひっそりと弘南弘前駅

 弘南鉄道は、利用者の減少を食い止めるため、最近様々な方策を打ち出しています。5月1日から、自転車を無料でそのまま電車の中に持ち込める「サイクルトレイン」を大鰐線で試行するそうですし、大鰐線弘南線の全線で乗り降り自由な1日フリー乗車券「大黒様きっぷ」も発売するそうです。

 そんな弘南鉄道弘南線、昼間は1時間に一本の運用になることもあり、なかなか不便(^_^ゞ。改札が始まってホームへ進むと、待っているのはかつて東急で活躍していた7000形電車。2両編成の先頭には7013という車番とこけしの図柄をあしらった丸いヘッドマークがついています。黒石行き「こけし」号です。車側には「KONAN TETSUDO」の文字ととも弘南鉄道のマークも描かれています。これは社章とは違うもので、弘南鉄道の頭文字「K」をデザインしたもののように見えます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230246.jpg 元東急7000形の2両編成。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230250.jpg 運転席出入口脇にはマーク。

 黒石までは11駅、28分の旅です。11駅あるうち3駅は「~~高校前」という名称で、沿線に高校が多いことが窺われます。また、弘前の次の次の駅「運動公園前」駅は高校時代によく試合で来ていたので、懐かしい気持ちになります。

 列車はワンマン運転で、津軽平野をのんびり走ります。列車の揺れにつられて揺れるつり革には東急百貨店の広告が今も記されているのがほほえましいです。青森の田舎に似つかわしくないオールロングシートの車内にはところどころに乗客が思い思いに座って列車と一緒に揺れています。遠くに見える山々はまだ雪化粧をしたまま。終点黒石到着は12:58の予定です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230259.jpg ▲けだるい午後をのんびり走る弘南鉄道の車内は乗客までのんびりしちゃって眠たそう。