毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

3月も乗りました「日本海」(後編)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230148.jpg大阪駅10番線、もうすぐ「日本海」が入線する。

 昨日、またも乗った4001レ寝台特急日本海」の終点青森到着シーンをお届けしましたが、今日は大阪出発シーンをお伝えしましょう。

 2010年3月27日、暮れ始めた大阪駅

 春分を過ぎてずいぶん日が長くなりました。17:47発の寝台特急日本海」の入線を待つ大阪駅10番線ホームもまだ明るい感じです。

 北陸方面へ向かう優等列車はもっぱら11番線から発車する大阪駅ですが、直前の17:42に4035M特急「サンダーバード35号」があるために「日本海」は10番線からの発車です。ただ、9・10番線ホームは休日は優等列車の発着専用になるため、この日も混雑はなく、余裕を持って「日本海」を迎えることができました。

 「日本海」に先駆けて、10番線には183系電車がやってきます。天橋立からの3072M特急「文殊2号」です。京都駅~大阪駅京都府北部、兵庫県北部を結ぶ特急ネットワーク、複雑すぎて今に至るもよく理解できません。特急「文殊」も、一日一往復しかないくせに号数が付いていたりして、よくわからない特急です(^^ゞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230139.jpg 新大阪行き「文殊2号」。

 さて、発車6分前の17:41、寝台特急日本海」がローズピンクのEF81-106号機に牽かれてゆっくりと10番線に入ってきました。ホームの端ではたくさんのファンがこれを待ち構えています。

 僕のひと夜の宿は6号車15番下段。なんとこの日は、喫煙車の4号車以外は下段はほとんど埋まっている上に上段もかなり埋まっているという話。実際、京都を出る頃には上も下もおおむね埋まってしまい、その乗車率にびっくりです。年度末だからなのか、学校が春休みに入っての週末だからなのか、とにかくこれだけ乗ってくれれば「日本海」は安泰だろうと思えるようなうれしい乗車率です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230153.jpg 17:41、大阪駅10番線に入線。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230157.jpg 乗車率、高し。

 大阪駅に直結するデパート大丸のデパチカであれもこれもとたっぷり食料とお酒を買い込んで、新大阪に着くか着かないかのうちから酒盛りです。お向かいにもお客さんがいるけれど、そのお客さんも缶ビールとワンカップをテーブルに出しているし、こちらも酒盛りしたってかまわないでしょう(^^)。

 日が長くなったとは言えまだ3月。さすがに夕方6時半を過ぎると外はほとんど真っ暗になり、琵琶湖は望めずじまい。明かりのない真っ暗なところが琵琶湖なんだなあと思っているうちに近江今津運転停車。4037M特急「サンダーバード37号」に道を譲ります。

 加賀温泉では旅客扱いをしながらまたも追い抜かれ待ち。今度は4039M特急「サンダーバード39号」に抜かれます。それまでの間、ホームに降りて新鮮な空気を吸い込みますが、いつの間にか雨が降り出していて、かなり寒い!「サンダーバード39号」が轟音を響かせて駆け抜けていったのをしおに車内へ戻ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230202.jpg 加賀温泉でしばし停車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230219.jpg いつの間にか小雨模様に。

 金沢到着前におやすみ放送があって車内は減灯され、夜行列車気分が高まってきました。車窓を過ぎゆく明かりを眺めながら酒も進み、高岡、富山、魚津というあたりでそろそろ寝支度です。

 …………(_ _).。o○

 寝台の心地よい揺れに身を任せていればあっという間に一夜が明けて、東能代到着前におはよう放送です。東能代到着は06:30。もう車窓の外はしらじらと明けています。

 鷹ノ巣の次の停車駅は大館で07:12の到着。僕は大館到着を機に起き出します。北東北は青空の朝を迎えたようです。

 陣場から津軽湯の沢へと県境を越えると、車窓の風景に心なしか雪が多くなったような気がします。雪原の中にりんご畑が多くなってくると、大鰐温泉弘前と停まって、終点青森が近づいてきます。

 この青空では岩木山もよく見えるだろうなと思っていたら、弘前を出たところで、予想どおり車窓左手にくっきりと岩木山が広がりました。いつ見ても美しい形をしてます、津軽富士岩木山

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230214.jpg 青空の津軽平野岩木山

 浪岡で弘前行き普通列車640Mと交換し、津軽新城では少々運転停車をして43M特急「つがる43号」を先に通すと、あとは青森駅までラストスパート。外観がほぼ完成した新幹線新青森駅の下をくぐって青森市の中心部に入り、青森車両センターを左に見ているうちに津軽線が合流し、やがて大きく左へカーブを描きながら進んでいくと青森駅構内です。青森駅1番線、青森ベイブリッジがいちばんよく見えるホームに、寝台特急日本海」は定刻08:34に滑り込みました。久しぶりの「日本海」完乗です♪。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818230223.jpg ▲定刻に終点青森に到着してひきあげを待つ「日本海」。青空に青森ベイブリッジが映えます。