毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2010春・新疆に行きたい心境(その2;バザールでござーる)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204544.jpg ▲新疆地区最大のイスラム教寺院・エイティガール。

 2010年3月7日、バザールでござーる(古い)。

 北京からトータル6時間近く飛行機に乗ってようやく着いた新疆ウイグル自治区カシュガル。国はどこかと言えば中国ではありますが、人口の9割がウイグル族ということで、外を歩いていても漢族はほとんど見かけず、中央アジアか中東の異国に来たような気分になります。

 宿に落ち着いたときにはもう夕方6時近くになっていましたが、それは北京時間のこと。新疆時間ではまだ午後4時なので、これから街を散策してみようと思います。

 まずはカシュガルの定番スポット、エイティガール寺院。新疆地区最大のイスラム教寺院で、創建は1422年。明の永楽帝の時代に当たります。多い日には2、3万人もの礼拝者を迎えるというこの寺院はまさにカシュガルの中心と言えましょう。薄い黄色のタイル張りの正門もいい感じです。寺院の前はかなり広い広場になっていて、子どもが凧揚げをして遊んでいたり、大勢のウイグル人たちが思い思いに日曜日を過ごしています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204550.jpg 寺院前の広場。

 広場の周辺の小路は人であふれています。行き交う人々のほとんどはウイグル人です。ウイグル帽をかぶった男性、色とりどりのスカーフで頭を覆い、裾の長いスカートを穿いた女性、独特のブーツを履いた若い女性などが往来にあふれるさまを眺めていると、どうしてもここが中国という国であるとは思えなくなってきてしまいます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204557.jpg ウイグル人が行き交う通り。

 道の両側の歩道には無数の露天の商店がずらり。このあたりもバザールのひとつなのでしょう。果物売り、焼きたてのナンを売る店、羊肉をぶらさげて串焼きや羊スープ、サムサ(羊肉入りの焼きまんじゅう)などを売る店などなどが所狭しと軒を連ねています。テーブルと椅子を出してイート・インもできるようになっている店もあり、ウイグル人たちが腰を下ろして、焼き上がったばかりの串焼きやナンを思い思いに頬張っているのを見ることもできます。この異国風情の喧噪がカシュガルの最大の魅力でしょう。僕もこの人々に交じって羊の串焼きをぱくつきたいところですが、時間はまだあります。もう少し散策を続けましょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204603.jpg 焼きたてのナンやサムサ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204607.jpg ▲歩道の上にひしめく露店。釜で焼き上げたばかりのナンが山積み。