毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

中国鉄路あっちこっち(7558次列車)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204533.jpg ▲アクスで機関士交代。ヤカンも交代?牽引機は「東風4D型」ディーゼル機関車

 2010年3月7日から昨日12日まで、中国の新疆ウイグル自治区というところへ行ってきました。

 新疆ウイグル自治区と言えば昨年7月の区都ウルムチ暴動を思い出される方も多いでしょうか。今回はそのウルムチと、パキスタンタジキスタンキルギスとの国境に近いカシュガル、そしてタクラマカン砂漠の北辺、シルクロード天山南路のオアシス都市クチャを訪ねました。

 この新疆紀行の旅レポはおいおいアップしていくとして、今日は一回だけ乗った列車をちらっとご紹介します。

 区都ウルムチからコルラまでは早くに鉄道が開通していましたが、それより西、天山南路に沿うようにコルラからカシュガルまで鉄道が通じたのは1999年12月のこと。僕が最後にカシュガル方面を訪れたのは1994年のことですから、この鉄道に乗るのは初めてです。この鉄道路線は南疆線といいます。

 今回乗ったのは3月9日カシュガル発のウルムチ行き7558次列車。カシュガルからウルムチまでは1,588kmあり、この列車は普通列車の各駅停車なので、所要時間は32時間37分ですが、僕が乗るのはカシュガルからクチャまでの705km、10時間40分です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204526.jpg 車窓はひたすら無辺の砂漠。

 この日の牽引車は「東風4D型」ディーゼル機関車のDF4D-0418号機。塗装されたばかりか新車なのか、かなりぴかぴかです。車側に「烏局庫段」とあるので、ウルムチ鉄路局コルラ分局所属の車両であることがわかります。

 新疆では北京時間より2時間遅い新疆時間が採用されていますが、鉄道の運行は北京時間で行われます。カシュガルの発車時間は08:13ですが、これは新疆時間ではまだ06:13なので、まだ日の昇らない真っ暗の中で発車時間を迎えます。

 14:45到着のアクスでは12分停車で小休止。ここでは機関士も交代です。交代する機関士の荷物の中にはなぜか大きなヤカンが2個。ヤカンも乗務交代して機関士の喉の渇きを潤すようです。

 そしてカシュガルからタクラマカン砂漠の北辺を走り続けること10時間40分、列車は下車駅クチャに、18:53の定刻に到着しました。新疆時間では16:53ですから、まだ夕暮れの気配はありません。

 本当はこのままウルムチまで乗り通したかったのですが、今回はお預け。次回以降、このカシュガルからクチャまでの列車の旅や、カシュガルのバザールの雰囲気、クチャに残された遺跡の数々などをご紹介できればと思っていますので、乞うご期待!(いつになるかな~~(^_^ゝ)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204520.jpg サボにはウイグル語表記なし。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818204539.jpg ▲定刻18:53、クチャ到着。なんと座席車はオール二階建て車両!MAXも真っ青?