毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「蟹田←→青森」

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225726.jpg青森駅2番線のホームの柱に立てかけられたサボ。さりげない駅の一コマ。

 2010年2月18日、青森駅

 富山から乗った「日本海」を終点青森で降りたそのホームで見かけたもの。それは、ホームの柱に無造作に立てかけられた「蟹田←→青森」のサボです。

 青森~蟹田間は今や電化区間701系が主力ですから、「蟹田←→青森」のサボを付けて走る列車は多くはありません。ホームの立ち食いそば屋でいつもの「めかぶそば」を食べながら、どんな列車が入ってくるんだろうと待つことしばし、「日本海」が到着した1番線の同じホーム向かい側2番線にやがてやってきたのは、八戸色のキハ40でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225731.jpg あれ、メカブ見えないな。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225740.jpg 到着した八戸色のキハ40。

 この列車、このあたりにしては珍しく長い、4両編成です。定刻08:43到着の八戸からの普通列車1525Dで、この日は何が原因か10分弱ほど遅れての到着でした。青森と八戸を結ぶ普通列車気動車で運転されるのは下りはこの1525D、上りは06:10発の1524Dの上下一本ずつしかありません。

 通勤通学客がどっと降りてホームが一瞬賑やかになり、やがてそれが去って静けさが戻ってくると、係員さんが先ほどから柱に立てかかっているサボを持って、1525Dの4両編成の気動車のサボを一両一両替えていきます。2両には「蟹田←→青森」、もう2両には「三厩←→青森」のサボが入りました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225744.jpg 一日一往復の三厩←→青森。

 なーるほど。車両の運用には詳しくありませんが、八戸から1525Dで青森に到着した4両編成は青森で二分割されて津軽線の運用に入ることになっているようです。701系が主流の中、津軽線青森~蟹田間を気動車が走るのは下り3本、上り2本のみ。このうち上下一本ずつは、一日たった一往復残った青森~三厩の直通列車です。

 三厩行きは15:44発の337D、次の気動車蟹田行きは20:15発の345Dです。次の出番までずいぶん時間があります。あ、もしかしたら蟹田編成も含めて4両のままで337Dで先に蟹田へ行くのかも?いや、わかりません。ともかく、八戸~青森~蟹田~青森をキハ40のボックスシートで旅をしたいアナタ、今年12月の東北新幹線八戸以北開業で車両の運用には大きな変化が見込まれますから、ご利用はお早めに~(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818225748.jpg701系が主流の中、サボを差して走る気動車蟹田行きは貴重な存在。