宗谷岬でタコしゃぶplease!(その46;メンチカツサンド)
出張から戻ってきまして久しぶりの更新です。
2009年9月9日、羽田発松山行きANA589便。
おっと、搭乗ゲートにたどり着く前に、ちょっといいものを見つけてしまいましたー。
それは「肉のきたじま」の「メンチカツ・サンド」です。
僕は2006年3月に日本を離れるまで東京都荒川区の京成新三河島駅近くに住んでいたのですが、アテネ・オリンピックの頃、毎週末洗濯物を持ち込むクリーニング屋の向かいにある肉屋に長蛇の列ができているのを見つけ、「なんじゃこりゃ」と思っていたのですが、実はその肉屋は、アテネ・オリンピックで金メダルをとり、続く北京オリンピックでも金メダルをもぎとった水泳の北島康介選手のご実家だったんですね~。「北島選手の実家は肉屋」というのは報道で知っていましたが、まさかよもや自分の住んでいる場所の近くにあったとは夢にも思わなかった。
で、アテネ・オリンピック期間中に、応援してくれる荒川区民のために実家のメンチカツを配ったというのが広まったこともあって、「肉のきたじま」の前にはメンチカツやメンチカツ・サンドを求めるファンが行列を作るようになっていたというわけです。
このメンチカツ・サンド、粗いみじん切りのタマネギがたっぷり入っていて、すんごくおいしいんです。僕も「肉のきたじま」で買い求めてはよく食べていましたが、やがてこれが羽田空港でも買えるようになったのです。
久しぶりだったのでそのことをすっかり忘れていたのですが、ふと売店の空弁コーナーに目をやったらそれが並んでいるのが目に入り、さっき支那そばを食べたばかりだということをすっかり忘れて速攻買ってしまいました。そんでもって機内で完食です。おいしかった!!
たぶん羽田空港に入荷する数量はそれほど多くないと見られ、羽田空港内売店でも見かけないことのほうが多いです。「見かけたら迷わず買う」でもって、ぜひ食べていただきた一品です。(もちろん、荒川区のご実家でお買い求めいただいてもいいんですよー。)
よく買って食べたものだ。
などとメンチカツ・サンドに舌鼓を打っているうちにANA589便は西へ西へと飛び進み、左の機窓からは早くも瀬戸内海が見えてきました。
大隅半島が長くのびる。
岡山上空あたりから高度が下がり始め、尾道上空から呉上空にかけて、瀬戸内の複雑な地形が手に取るように見えます。呉上空と言えば松山のほぼ真北なので、このあたりでぐぐっと進路を南にとって、松山空港へと下っていくのでしょう。松山空港は岩国基地の米軍がターミナル管制を行う珍しい空港です。ぼちぼち米軍管制の誘導で着陸コースへ載っていきます。
瀬戸大橋ほどではないですが、比較的大きな吊り橋が見えてきました。尾道市の生口島(写真左)と今治市の大三島とを結ぶ多々羅大橋のようです。「しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)の一部ですね。奥に見える島影は伯方島です。
もうちょっと進むと小島の間に点々と橋が架かっているのがちょろっと見えました。写真左から今治市の岡村島、中ノ島、平羅島、呉市大崎下島です(どこが県境かよくわからんのですが)。奥に細く突き出ているのは今治市の梶取ノ鼻のようですね。
青森生まれ青森育ちの僕にとって瀬戸内海は見慣れぬなじみのない土地。それだけに、こうしてごくたまに目にすると、穏やかな海にたくさんの島々が点在する風景は新鮮でもあり、ことさらに美しく目に映ります。
瀬戸内海の景色に見とれていると、やがてベルト着用サインが点って、松山空港へファイナル・アプローチです。