毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その41;サッポロ・クラシック)

イメージ 3 ▲寝台特急「北斗星」で「サッポロ・クラシック」。いい組み合わせだ(^^)。

 2009年9月8日、グラン・シャリオ。

 札幌発17:12の2レ寝台特急「北斗星」の発車が近づいています。食事は先ほど札幌ら~めん共和国で済ませたので、持ち込む食料はありません。缶ビールを少し買っただけでひと夜の宿に乗り込みます。8号車ツイン・デラックスの一室がひと夜の宿です。車両のドア上やデッキから車内に入るドアにある「A寝台」の表示がなんともいとおしいです。

イメージ 1 ▲青い車体に「A寝台」、そして「ツインDX」の文字、まさに「ブルトレ」。

イメージ 4 ▲このドアを開ければ、「ツインDX」の個室のドアが並んでいるに違いない。

 上野行き「北斗星」は定刻に札幌駅5番線を発車しました。検札を受け、カードキーを受け取って、ツイン・デラックスの一室に身を落ち着けます。いいですねえ、快適です。おそらく編成全体ではそうとうの乗車率になっていると思うのですが、8室定員16名の8号車の廊下はしんとしていて、発車直後からくつろぎ気分満点です。缶ビールはもちろん、「サッポロ・クラシック」。さっきも札幌ら~めん共和国で飲んだけれど、また飲もう(^^)。

イメージ 2 ▲8号車の個室のドアは閉まり、廊下が静かにのびているだけ。

 札幌貨物ターミナル駅を過ぎて函館本線から分かれ、千歳線を快走します。晴れ上がった空の向こう、西のかなたには、形のよい山が見えていますが、あれはなんの山でしょう。地図を見ると、支笏湖の周辺に札幌岳、恵庭岳、樽前山、風不死岳、空沼岳などの1,000m~1,300m級の山が並んでいますが、そのうちのどれかまではわかりません。個室のドアを開け放ち、両側の景色を眺めながら缶ビールを飲むうちに、列車は南千歳、苫小牧、登別、東室蘭と停車していき、夏の名残の長い日も徐々に暮れてきました。

 洞爺、長万部、八雲と闇の中を走って、森には20:53着。缶ビールの酔いで、ベッドの上に寝転がっているうちに少しまどろんでしまったようです。

 森を出て少しすると、食堂車のディナータイムが終わり、予約なしで誰でも利用できるパブタイムが始まることが車内放送で告げられます。待ってました、パブタイム。食事はそういうわけでラーメン腹になったので、「北斗星」でのディナーはやめておいて、パブタイムに行ってみることにしていたのでした。

イメージ 5 ▲列車内に「食堂」という文字が書かれたドアがあった時代。

 食堂車「グラン・シャリオ」は7号車。隣の車両なので近くて便利!おかげでまだ空席のあるうちに入ることができました。うれしいです。パブタイムに「グラン・シャリオ」を利用するのは、「北斗星」登場間もない頃に初めて乗ったとき以来ですからかれこれすごい久しぶりです。

 「グラン・シャリオ」といえども、車端部の引き戸の磨りガラスには昔ながらの字体で「食堂」と書かれてあるのがほほえましかったりして、着席してまずはビール、もちろん「サッポロ・クラシック」です。僕の好きな池田町ワイン城の十勝ワイン「セイオロサム」の白も注文しちゃいます。グラスがテーブル・ランプの光に照らされて、食堂車は本当にパブの雰囲気たっぷりになってます。

イメージ 6 ▲食堂車「グランシャリオ」でパブタイム。

イメージ 7 ▲「サッポロ・クラシック」と十勝ワイン「セイオロサム」がテーブルランプの明かりに揺れる。