毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その40;上り「北斗星」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143031.jpg ▲1,214.9km、16時間26分の旅が始まります。

 2009年9月8日、札幌駅。

 満ち足りた腹を抱えて札幌ら~めん共和国をあとにし、札幌駅へ向かいます。森で「いかめし」をゲットできなかったことからスタートし、札幌ビール園、宗谷岬のタコしゃぶ、小樽ビール、札幌ら~めん共和国とめぐった北海道の旅(あれ?食べ物しかめぐってませんか?)もぼちぼち終わりです。あとは列車に乗って一路東京を目指します。

 と書けばおわかりのとおり、これから乗るのは上野行きの列車です。この日は火曜日で上り「カシオペア」は運行されておらず、「トワイライトエクスプレス」の運行日だったので、「トワエク」が取れれば大阪回りで帰ろうとも思ったのですが全然取れず、結論といたしましては2レ「北斗星」に乗ることとあいなった次第であります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143000.jpg というわけで、入線。

 上り「北斗星」を全区間乗り通すのはこれが初めて。下りは「北斗星」登場間もない頃に完乗しましたが、上りはもっぱら青森からの区間乗車だけだったのです。

 上り「北斗星」の札幌の発車時刻は17:12。入線は17:03なのであまり余裕がありません。琴似方から重連の青いDD51に牽かれての厳かな入線です。この日先頭を務めるのはDD51-1138、後ろに控えるのはDD51-1142。側面の「函」「重」のプレートと流れ星がチャームポイントです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143010.jpg この側面がかっこいい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143014.jpg 連結面の客車側ヘッドマーク

 青いDD51重連は2007年の夏にお世話になって以来。でもそのとき乗ったのは急行「はまなす」でした。思えば札幌駅で「北斗星」のヘッドマークを掲げたDD51を見るのは下り「北斗星」完乗以来かも?

 まだ夏休みの名残の時期だけに、ドアが開くとホームで待っていた人々が続々と乗り込みます。団体さんも大勢いるようです。食堂車をのぞき込むと、オレンジ色のテーブルランプに照らされてテーブルがほのかに浮かび上がっています。18時開始の最初のディナーに向けて、これからスタッフのみなさんがテーブルのセッティングをしていくのでしょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143025.jpg 入線から発車まで9分間。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143020.jpg 食堂車、いいですよねー。

 さて、我々の一夜の宿は8号車ツインデラックスであります。A寝台のくせに2段寝台でベッド幅も決して広くはなく、室内にはシャワーもなければトイレもない。それでもワタシはこれに乗れてうれしい。

 「北斗星」の長い編成は札幌駅5番線いっぱいに停まり、先頭の機関車はちょっとはみ出し気味なので、札幌駅で先頭を拝むことはできません。9月初めの夕方5時はまだまだ昼間の明るさ。こんな時間から寝台列車に揺られることができるなんてしあわせです。さあ、2レ寝台特急北斗星」はまもなく発車です。札幌を出ると、南千歳、苫小牧、登別、東室蘭伊達紋別と停まってまいりまーす。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818143006.jpg ▲まだ昼間の明るさの中、「北斗星」がまもなく札幌を発車します。