ある日の成田空港。

▲夕暮れ迫る成田空港第1ターミナル。

　2010年1月27日、北京へ帰る。

　日暮里から乗った「スカイライナー27号」は15:01に終点成田空港駅に到着しました。僕のフライトは17:25発なので、かなり余裕があります。出発空港で余裕があるとちょっとうれしいです。

　チェックインを済ませて身軽になったので、あまり利用したことのない第1ターミナルをぶらぶら歩いてみます。

　そういえばお昼を食べていなかった。朝新幹線の車内でサンドイッチをつまみましたが、その後は食事をとる機会がなかったのでした。

　そこで見つけたのが、ターミナル中央ビル5階にある「らあめん花月」。今まで知りませんでしたが、有名店らしいですね。そんな店が成田空港の中にあるというのはちょっとうれしい。
　看板メニューは「嵐げんこつらあめん」、620円。「豚骨の中でも旨み成分が多く含まれるといわれる“げんこつ”と数種類の野菜を長時間じっくり煮込み完成されたスープ」がウリらしい。僕はとんこつラーメンはそれほど好きではないのですが、まあ食べてみましょう。

嵐げんこつらあめん。

　スープは、とんこつと言うには色はそれほど白くなく、味噌ラーメンのようにも見える褐色ですが味噌スープではありません。スープには細かいツブツブ状のものがびっしり浮かんでいます。背脂のようです。麺は中太で、ちぢれのない麺。見た目ほど味はくどくなく、意外においしい。しかもこの場所、展望デッキに出られるようになっている上に、展望デッキにもテーブルがあるので、なんと屋外で飛行機を眺めながらラーメンが食べられるようになっています。飛行機はそれほどよく見えるわけではありませんが、なかなか良く効くスパイスです。

ちぢれなしの麺と背脂が特徴。

展望デッキで食べられます。

　さて、ラーメンも食べたし、そろそろ出国審査場へ進もうかな。いや、まだちょっと時間があるな。ここはひとつ、ラーメンとはまた別の、日本的なものを最後に食べていきましょうかね。

　そこで見つけたのが、ターミナル中央ビル4階のそば処「楽」。駅ビルなどに入っている立ち食いそば屋系列をもうちょっと立派にしたような感じの店ですが、まあよいでしょう。メニューをざっと見て、特徴がありそうな品を注文。桜エビと磯海苔そば。冷たいそばですが、麺が見えないほどたっぷりと磯海苔が載っかり、さらにその中央に目に鮮やかな朱色の桜エビがこれまたたっぷりこんもりと盛ってあります。これはなかなか日本ならでは。おいしくいただきました(^^)。

桜エビと磯海苔そば。

麺に海苔と桜エビが絡みつく。

　これでだいたいおなかもくちくなりました。出国審査を受けて搭乗待合室へ向かいます。

　僕の乗る北京行き全日空ANA955便は、いちばんはずれの47番ゲート。免税店ストリートを抜けて南ウイングをずんずん進みます。南ウイングの付け根の32番ゲートには「スター・アライアンス」塗装のB777が入っています。コンチネンタル航空のロゴも入っていますから、ニューヨーク行きCO008便のようです。この日は北から南への離陸でRWY16R/Lが使われていたので、ターミナルビルの向こうを左から右へ飛んでいく機影も目に入ります。

　この時間帯は米州向けフライトの出発ラッシュでしょうか、南ウイングの両側には米州行きのユナイテッド航空やコンチネンタル航空の機材がずらりと並び、搭乗手続が進んでいます。そのいちばん奥の47番ゲートに鎮座しているのは、ANAのB767-300ER。搭乗開始は17時の予定です。

スタアラ塗装のCO008便。

▲こちらを向いているのが17:25発北京行きNH955便。機材はB767-300ERです。