宗谷岬でタコしゃぶplease!(その37;小樽→札幌)
しばらく休んでおりましたが、2009年夏の旅レポ連載を再開いたしまーす。
2009年9月8日、小樽を離れる。
小樽駅の開業は1903年(明治36年)ですが、今の駅舎は1934年(昭和9年)に竣工した三代目。あ、僕の母親と同い年か!1923年(大正12年)の関東大震災を教訓に耐震設計の鉄筋コンクリート造りという当時としては先駆け的な建築です。駅舎正面にはずらりとランプが吊り下げられているのが小樽らしいです。日が暮れてランプに灯がともった頃ならさぞやすてきなことでしょう。
駅舎内上方にずらりとランプ。
さて、小樽駅のみどりの窓口で東京都区内までの乗車券を買い、改札を抜けます。小樽駅はなぜか改札口に近い方から5番線、4番線と並び、いちばん遠いところにあるのが1番線です。しかも3番線ホームはありません。手前から5、4、2、1番線の2面4線です。ナゼ(・・?)?
乗車するのは15:04発の3942M快速「エアポート154号」。おなじみ721系のF-3102編成で、5番線からの発車です。気持ちよく広がった青空の下でそれほど暑さは感じず、9月8日で早や初秋の気配が濃厚です。
初秋の青空と小樽駅。
「エアポート154号」は15:04の定刻に発車しました。停車駅は南小樽、小樽築港、手稲、琴似で、終点札幌到着は15:36の予定です。小樽築港駅を出ると左側にぐぐっと海が迫ってきます。いやーー気持ちいい青空ですねえー。前方にも後方にもはるか水平線のあたりに陸地が見えます。比較的近くに見える後方の突き出た陸影は手宮の向こう、高島岬でしょうか。
青い空に青い石狩湾。
朝里を過ぎると並行する道路が消えて、線路が海岸に最も近くなります。海岸線に沿って細かくカーブを描きながら線路が延び、左側はすぐ海、右側は、高さはそれほどではありませんが切り立った崖が続き、張碓トンネルのような長いトンネルもあります。運転席後ろの前方展望かぶりつきから眺めていると、その地形の険しさが窺えます。冬の荒れた日なんか線路が容易に波をかぶってしまいそうです。
海沿いにカーブが続く。
車窓から海が楽しめるのは銭函駅まで。その銭函駅で上り列車とすれ違いました。僕にはあまりなじみのない731系のG-103編成です。3440M区間快速「いしかりライナー」と思われます。札幌の通勤圏というか都市圏の急速な拡大には目を見張るものがあります。札沼線も含めて新駅が続々とでき、近距離電車の運転頻度もだんだん首都圏などと変わらなくなってきています。銭函を過ぎれば車窓から見えるのはもう大都市の街並み。終点札幌はもうすぐです。