宗谷岬でタコしゃぶplease!(その35;硝子細工)
▲ガラス細工の風鈴が初秋の小樽に揺れていました。
2009年9月8日、ガラス細工。
小樽運河をもう一度ひとめぐりし、運河プラザで手宮線の盛衰を学んだあとは、前日に引き続き再度堺町通りへ足を運びます。前日の夕暮れにも通った「光と香り館」、昼間の光の中でもその重厚さがよくわかります。建物は1907年(明治40年)に建てられた旧・旧北海雑穀株式会社です。こんな建物が並ぶ堺街通りを歩いて再び北一硝子へ行き、そして再び北菓楼へ行って、前日は完売で買えなかった「開拓おかき」を大量に買います。一人が大量にまとめ買いしがちな商品なので、早く品切れになるのも納得。「開拓おかき」は朝のうちに買うに限る(^^)。
青空の下、光と香り舘。
六花亭前のベンチに腰掛け、北菓楼のアイスクリームを食べながらひと休み。あーおいしい。
それからまた堺町通りをぶらぶらと戻ります。於古発川まで戻ると、前日も通りましたが、角には大正硝子の本店があります。これまたなんとも古くて趣のある建物。1906年(明治39年)に建てられた旧・名取高三郎商店です。甲州出身の金物問屋名取高三郎が店舗兼住宅にしていた建物なのだとか。瓦屋根なのに壁が木造ではなくコンクリートブロックだというのがおもしろい特徴でしょうか。
その並びには大正硝子のとんぼ玉舘などが軒を連ねていますが、ツタの絡まるとんぼ玉舘の入口には、ガラス細工の風鈴がいくつも吊してあり、涼しげな音を響かせています。すでに気候が涼しくなりつつある初秋を迎えた小樽なので、もうそろそろ風鈴も用済みかもしれませんが、この日は夏の名残を感じさせる青空が広がって、風鈴が気持ちよく揺れています。ちりりん、ちりん。ああ、小樽、楽しかったな。でもそろそろ駅へ向かわなければならない時間になりました。
風鈴がいくつもちりりん。
▲旧・名取高三郎商店、1906年築、現・大正硝子本店。