毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その27;札幌丘珠空港)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142430.jpg ▲ANA4842便の上空から見えた留萌市街。

 2009年9月7日、札幌丘珠空港

 稚内空港11:15発札幌丘珠空港行きのスズラン模様のANA4842便DHC8-Q300は、定刻に稚内空港を離陸しました。DHC8-Q300は56席ですが、この日のANA4842便は空いていて、2×2列のシートには空席が目立っていました。僕は左側の窓際席に陣取って上空からの景色を楽しみます。

 さいわい上空はところどころ薄い雲がたなびいているところもあるものの概ね晴れていて、プロペラ機ならではの低高度から地上の景色を眺めることができました。

 稚内空港はRWY26から飛び立ったように記憶していますが、だとすると西へ向かって離陸し、それからすぐに左旋回をして、宗谷丘陵上空を南下していったはず。左側の機窓からは、深い緑に覆われた丘陵の谷間に作られた小さなダムや、長くまっすぐに伸びた道の両側に美しく区画された畑などがよく見えます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142418.jpg 宗谷丘陵にある小ダム。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142422.jpg まっすぐの道と美しい畑。

 離陸後約25分でANA4842便は日本海上空へと出て、左側の機窓からも海岸線が見えるようになってきます。小平蘂川が町を貫いて日本海に流れ込む小平町(おびらちょうと読むらしい)が見え、そのあとすぐに、しっかりとした港湾が整備された比較的大きな町が見えてきたら、それが留萌市街です。そういえば留萌本線も久しく乗ってないなあ……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142425.jpg 小平町あたり。

 そのあと左に険しい断崖が見えてきたのは増毛から雄冬岬へかけての海岸線でしょうか。機はこのあたりから石狩湾上空へ入り、丘珠空港へのファイナルアプローチに入ります。海側からのアプローチでANA4842便はRWY14へ穏やかにタッチダウン稚内から約50分のフライトは短くも楽しく快適な空の旅でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142437.jpg 丘珠空港にスポットイン。

 しばらくタクシングしてスポットインしエンジンが止められると、すぐに降機です。エプロンからまた徒歩でターミナルへ向かいます。僕が丘珠空港へ降り立つのは10年ぶり2回目。前回は仕事で函館からエアーニッポン機でやってきた覚えがあります。

 見回しても、周囲には他の飛行機は見えません。ほとんど他空港へ出払っているのでしょう。現在の丘珠空港にはエアーニッポン・ネットワークが運航するANA便と北海道エアシステム(HAC)便が就航していますが、HAC便の便数は少なく、ほとんどがANA便と言ってよい状態です。しかし、ANAも近々道内便を新千歳へ集約しようとの考えがあるとの報道もあり、もしかしたら僕が丘珠空港を利用するのはこれが最後かもしれません。まだ丘珠からの離陸便には乗ったことがないので、もう一度、このエプロンに立ってみたいですけれどね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142440.jpg 稚内から50分でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142444.jpg丘珠空港を利用するのはこれが2回目。道内便の新千歳集約で丘珠の命運やいかに。