宗谷岬でタコしゃぶplease!(その26;稚内空港)
2009年9月7日、稚内空港。
朝、民宿・宗谷岬を出て、宗谷丘陵や宗谷岬をのんびり散策しているうちにバスの時間です。宗谷岬09:34発の駅前ターミナル行き宗谷バスです。ほとんど誰も乗っていませんが、稚内市内と宗谷地区を結ぶ欠くべからざる交通機関です。
清浜、宗谷、富磯、増幌などの小さな漁港や集落をこまめにつないで乗ること約30分、バスは「自動車学校」というバス停に着きました。今回はここで下車であります。
こんなところでバスを降りるなんてめったにない経験ですが、稚内空港からいちばん近いバス停が「自動車学校」だと聞いたので、ここで降りたのです。そうです、これから飛行機に乗るんです。
バスが行ってしまうと、車通りのあまりない国道238号線の上に取り残されたような気になります。すぐ脇の海からは肌寒い風が吹いてきます。でも山手には稚内空港の管制塔が見えています。あそこを目指してこれから歩きます!
自動車学校の脇を抜けるように、国道238号線から分かれて南へ入る道があります。この道をたどって空港へ向かいます。国道238号線から南に入ってすぐのあたりに、もしかすると天北線の跡があったかもしれませんが、それには残念ながら気づきませんでした(バスの中からは空港の近くに踏み切りの跡が見えたような気もしたのですが……)。
500mぐらい歩くと、滑走路への進入灯の列を横切ります。稚内空港はRWY08/26でほぼ東西を向いているので、この道は滑走路の西端(RWY08エンド)を横切る形になります。ずらりと並んだ誘導灯の向こうに滑走路のアスファルトが遠く見えます。今ここで飛行機が飛んできたらすごいのになと思ってみますが、残念ながら待っている時間はありません。
稚内空港RWY08の誘導灯。
誘導灯を横切って空港敷地を西側から南側へ回り込むように歩き続けると、ようやくターミナルビルが近づいてきました。歩いて30分ほどかかったでしょうか。それでも市内から来る空港連絡バスよりも早く着くことができました。歩いて空港へ行く、久しぶりの体験です。1986年頃、まだ市内にあった中国西安の空港へ歩いて行ったことがありますが、それ以来でしょうか。
稚内空港ターミナル。
さて、今回乗るのは11:15発のANA4842便、札幌丘珠行きです。プロペラ機なので天候の影響を受けやすいですが、この日は丘珠からのANA4841便はすでに到着していますし、天候も問題なさそうなので、安心です。稚内空港の搭乗口の向こうのエプロンに、丘珠行きの飛行機がとまっているのがガラス窓越しに見えます。プロペラ機なのでブリッジは付かず、エプロンを歩いての搭乗になります。
夏の名残か東京行きは2便。
搭乗口の向こうに丘珠行き。
丘珠行きのANA4842便の機材はスズラン模様のボンバルディアDHC8-Q300です。56席仕様で、エアー・ニッポン・ネットワークによる運航です。空がどんよりと曇ってきていささか嫌な感じですが、定刻どおり出発ということで搭乗が始まりました。いったんターミナルから外へ出て、エプロンを機側まで歩いての搭乗です。エアー・ニッポンが保有するDHC8-Q300には何種類の柄があるのかわかりませんが、2005年1月に稚内から新千歳へ飛んだときは真冬なのにヒマワリ模様でした。今回はスズラン模様で、北海道らしくていいですね!
▲稚内11:15発丘珠行きANA4842便はスズラン模様のDHC8-Q300。