宗谷岬でタコしゃぶplease!(その24;宗谷岬の朝)
▲宗谷丘陵の上から遠望される宗谷岬。
2009年9月7日(月)、宗谷丘陵。
宗谷岬での一夜が明けました。この日は宗谷岬発09:34のバスに乗るので、それに合わせて起き出して、1階の食堂で朝食をいただきます。シンプルだけれどおいしいおかずが並び、朝からもりもりごはんを食べてしまいます。食後には淹れたてのコーヒーもいただくことができます。食堂の壁には宗谷岬周辺の四季折々の写真や地図が掛けてあり、オールシーズンで宗谷岬を訪ねたくなってきます。
民宿宗谷岬の朝食膳。
さて、お世話になった民宿宗谷岬を8時半に出発です。宗谷岬へは何度か来たことがありますが、ちょこっと宗谷岬を観光するだけですぐに稚内市内へ戻ってしまうのが常でしたので、こうして宗谷岬で一夜を明かし、朝宗谷岬から出発するというのはなかなか新鮮です。
宗谷岬の朝の空気はすでにひんやりとして、9月初旬とは思えぬ涼しさ。宗谷岬周辺は早や夏の観光シーズンを終えたようなたたずまいです。宿を出てすぐ、ガソリンスタンドの真向かいあたりに、宗谷丘陵へ上る道があるので、それをたどってみます。途中で振り返ると、曇り空の下に広がるどことなく寒々とした宗谷漁港を見渡すことができました。
お世話になった民宿宗谷岬。
曇り空の下に宗谷漁港。
宗谷岬の南にゆるやかに広がるのが宗谷丘陵。「宗谷丘陵の周氷河地形」として2004年10月の北海道遺産第2回選定分に選定された日本最北の丘陵地帯。そのいちばん上まで上り詰めてうしろを振り返ると、眼下には宗谷岬の最北端の碑、そして右はオホーツク海、左は日本海と、それぞれ名称は違うものの、その境目が見えるわけでもない広い海原が広がっているのが遠望されます。晴れていればサハリンも見えるのでしょうが、雲厚く曇った肌寒い朝に、その姿を目にすることはできませんでした。