毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その20;ノシャップ岬)

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          ▲ノシャップ岬稚内灯台。灯台高42.7mは日本第2位。

 2009年9月6日、ノシャップ岬。

 宗谷岬には夕方になってから行くことにしたので、駅そばを食べたあとはまずノシャップ岬へ行ってみます。

 最初は駅近くの宗谷バスのターミナルへ行ったのですが、そこからはノシャップ岬行きのバスは出ておらず、駅前から少し歩いた先の郵便局前にあるバス停から出ているとだったので、そこまで歩いて待つことしばし。バスがやってきました。駅前通りからノシャップ岬までは15分足らずです。

 ノシャップ岬へ行くのはこれが3回目でしょうか。山でもなく崖っぷちでもなく、住宅街を抜けた平地の先がノシャップ岬です。周辺に民家が広がっていることもあり、最果て感はありません。ただ、ノシャップ岬には寒流水族館や青少年科学館などがあり、観光地っぽくはなっています。岬の先端からは、おそらく晴れていれば利尻富士が見えそうですし。夕日なんかきっと美しいと思います。このときは利尻富士なんて全然見えませんでしたが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142124.jpg ノシャップ岬。

 振り返ると、岬後方には小さな漁船が点々と停泊している恵山泊漁港、そしてその向こうに広がる丘陵には球形の建造物がぽつぽつと見えます。見るからにものものしいというか、アヤシイ感じ。自衛隊稚内分屯地です。防衛省情報本部、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊が共同使用しており、通信の傍受や宗谷海峡の監視を主な任務としているのだとか。かつて戦争時代や冷戦のさなかに西側の一員としてソ連と対峙していた頃などの緊張感はもちろん今は感じられませんが、それでもここは今でも北辺警備の最前線なんでしょうなあ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142134.jpg 恵山泊漁港と稚内分屯地。

 寒流水族館や南極越冬隊資料展示コーナーの脇にすっくとそびえているのが、稚内灯台です。灯台高42.7mは日本第2位の高さ(1位は?)。初点灯は1900年12月10日ですが、現在の場所に移ってきたのは1966年1月10日だとか。実効光度は32万カンデラで、光達距離18.0海里(約33km)。赤白の縞模様のノッポな灯台はノシャップ岬でひときわ目立つ存在。100年以上にわたって国際海峡である宗谷海峡を見守ってきたのでしょう。公開されてはいないので、ぐるりと周囲を歩いて外観を眺めるにとどめ、海べりを歩いてバス停まで戻ることにしました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142128.jpg ▲岬前の広場から灯台を望む。