毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

麻婆豆腐レポート⑨(また食べすぎ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025624.jpg ▲広元からN757次列車に乗る。N757列車は4月18日改正で新登場した列車なのでサボもド新品のぴっかぴか。


 2007年4月19日、広元駅、おひるどき。

 なにしろ27℃ぐらいまで気温は上がっているし、朝からずっと外で歩き回っていたので、まずは何か飲み物を。
 飲み物と言えばやはり地ビールでしょう。広元の地ビールは何かなーっと♪。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025628.jpg ブルースウォードビール。

 待合室の売店で一本3元(=約45元)で買ったビールは省都成都の南にある綿陽というところの地ビール「藍剣ビール(Blue Sword Beer)」でした。三国志ファンならおなじみ、魏に攻められた蜀の最後の攻防の地となり、263年に蜀の姜維がここでとめどなく押し寄せる魏軍を迎え撃ったと言われる関所「剣門関」が広元の近くにあることからの命名ですね。もちろん冷えてもいなければコップもありません。大瓶のままぐい飲みです。気温が高いのでビール温も高いです。簡単に言うとぬるいってことなんですが、慣れればぬるいビールも悪くないもんです(でもなかなか慣れない)。
 
 そろそろ何か食べたいなーと思いながら昼からぬるいビールを飲んでおりますと、待合室にどこからともなくワゴンが現れ、いきなり突然、弁当を売り始めました!この心憎いまでのタイミング、さすが中国です。売り子のおねえちゃんが「盒飯盒飯盒飯!」と叫んでいます。「飯盒(はんごう)」じゃないですよ、「盒飯(はーふぁん;箱飯、つまり弁当のことですな)」ですぞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025632.jpg 突如登場。弁当売りワゴン。

 ワゴンの上にはホカホカの白米の巨大おひつと、おかずが6種類ほど入った容器が置かれ、もうひとりのおねえちゃんが注文に応じて白い容器に白米を盛り、その上におかずをばんばん載せています。おかずは何種類載せても弁当一個3元!「あ、そのホイコーロー多めにね」とか「このモヤシはちょっとでいいや」などという注文にも気軽に応じてくれます。しかしおかずを分けて載せてくれるわけではないので、最終的にはすべてのおかずが渾然一体となって白米の上に盛り上がることになります。
 いずれにしてもこれは食べないわけにはいきません。お金を払って割り箸を受け取り、おかずを遠慮なく載せてもらって、こりゃすごいボリューム。3元(=約45円)は安いと言わねばなるまい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025637.jpg おねえちゃん、てぎわいい~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025641.jpg ▲はいっ、できあがりっ!(おかず渾然一体状態)

 というわけで、広元駅の「盒飯」、完食~。おいしかったです~。

 ところが!同じワゴンに今度は「涼粉」が登場!「涼粉」というのは、緑豆か米の粉で作ったところてんのようなものに四川風トウガラシ汁をからめて食べるスナックというかファストフードのようなもの。さっき「弁当弁当~弁当でっせー」と叫んでいたおねえちゃんがどこからか涼粉の入った小さなプラスチックの容器をたくさん載せたお盆を持ってきてワゴンに起き、こっちに向かって「涼粉も食べなさいよー」という悩ましい目線を送ってきます。そう来られては食べないわけにはいきません。涼粉一椀1元でした。デザートみたいでこれもおいしかったです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819025645.jpg これが「涼粉」だ!

 おなかもいっぱいになったところで(またも食べ過ぎ)改札開始。始発ということもあって改札もあまり混雑せず、列車に至ってはがらがらに空いているではありませんか。「硬臥車(日本のB寝台に相当)」の下段を買っておいたのですが、広元出発時点で自分の車両に乗っていたのは4、5人で、「硬座車(普通座席車)」のほうも空いていました。中国でこんなに空いている列車に出会うことはあまりありません。これはかなりのんびりできそうです。ホームも実にのどかです。

 荷物を自席に落ち着けて、発車までホームをぶらつきます。牽引機関車を見に先頭へ行ってみましょうか。

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