毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

宗谷岬でタコしゃぶplease!(その17;終点稚内)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142020.jpg ▲「スーパー宗谷1号」も終点間近。抜海を過ぎてようやく海が見えた。

 2009年9月6日、終点稚内

 音威子府を過ぎて天塩川が寄り添うようになった車窓を眺めながら、「スーパー宗谷1号」はその振り子機能を活かしてうねうねと北上を続けます。名寄から北になって少しずつ下車客が増え始め、車内はだんだんと空席が目立ってきました。音威子府の次に停まった天塩中川でも数人の下車客がありました。学生時代、「神路駅」を訪ねてきたとき天塩中川駅前の旅館に泊まりましたが、その旅館は今もあるでしょうか。車窓から駅前へ目をこらしましたが、それを確認することはできませんでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142012.jpg 天塩中川駅到着。

 昼下がりのけだるい空気を乗せて「スーパー宗谷1号」は走り続けます。天塩中川の次の停車駅は幌延。羽幌線に一度も乗らないうちに廃止になってしまったことが悔やまれます。そしてその次は豊富。豊富を出て約30分で抜海駅を通過すると、ようやく左手に海が見えてきます。日本海です。この頃には車内はすっかり閑散となりました。しかし札幌駅からこの道北地区への「スーパー宗谷」の輸送需要は非常に高く、よく健闘しているということが実感できました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142025.jpg 終点間近のけだるさ。

 宗谷本線の抜海~南稚内間は唯一海の見える区間であり、晴れていれば利尻富士も拝めるという絶景ポイントなので、俊足の「スーパー宗谷1号」といえども、ここでは減速走行で車窓の風景を楽しませてくれます。しかし、僕はこの区間でたぶん一度も利尻富士を拝めた試しがないのですが、今回も利尻富士は雲の向こう。なかなか見えないものなんですねー。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142016.jpg たぶんあのへんが利尻富士

 南稚内駅に停車し、そして次がいよいよ終点稚内です。札幌から約5時間の汽車旅が日本最北端の駅で終了します。稚内までやってきたのは5年近くぶりです。2005年の1月に旭川から普通列車でのんびりとやってきた稚内はすでに闇と厳寒の中でしたが、今回はまだお昼時の到着で、暑い暑い……と思いきや、さすが最北端、意外にというかやっぱりというか、けっこう肌寒い!ひんやりします。初めてのキハ261系特急「スーパー宗谷1号」完乗、楽しかったです!(^^)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142032.jpg 終点稚内到着~~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818142028.jpg ▲札幌から396.2kmを4時間58分かけて走り抜いた「スーパー宗谷1号」、いい走りっぷりでした。