「あけぼの」で小岩井農場(前編)
▲おなじみ上野駅13番線で発車を待つ「あけぼの」。
2005年8月5日、上野駅。
まだ夏の暑い盛りが続いているうちに、暑い夏の思い出をアップしようかなと思います。
日本のあちこちを旅行していると、だんだんと自分の気に入った場所というのができてきて、そこへは、リピーターになるとでも言いますか、何度も出かけるようになりませんか?行ったことのない場所を訪ねていくのもおもしろいですが、気に入ったところへ何度も行くのもよいものです。僕にもそんな場所がいくつかあります。そのひとつが岩手県の小岩井農場です。
小岩井農場に最後に行ったのは4年前、2005年の8月。それ以来もう4年も行っていないのですね。そろそろまた行きたくなってきました。
4年前の8月は、東京から青森への帰省のついでに久しぶりに小岩井農業へ立ち寄ろうと思い立ち、8月5日の夜、上野発の2021レ寝台特急「あけぼの」で出発しました。行き慣れた上野駅13番線から「あけぼの」に乗ります。
この頃の「あけぼの」はもちろん全区間EF81の牽引。この日は青森車のEF81-136が担当してくれました。今はこの赤ガマが牽く「あけぼの」の姿は上野駅では見ることができないんですねー。
今となっては4年も前のことなので記憶がなくなってしまいましたが、ちょうど青森ねぶた祭りなど東北の夏祭りのピークシーズンだったので、この日の「あけぼの」もおそらく何両か増結されていたのではないでしょうか。ドア脇の行き先表示幕の「青森」の文字の下には「奥羽線経由」とも記されており、かつての奥羽本線経由だった「あけぼの」本来の姿の名残が感じられました。
今となっては4年も前のことなので記憶がなくなってしまいましたが、ちょうど青森ねぶた祭りなど東北の夏祭りのピークシーズンだったので、この日の「あけぼの」もおそらく何両か増結されていたのではないでしょうか。ドア脇の行き先表示幕の「青森」の文字の下には「奥羽線経由」とも記されており、かつての奥羽本線経由だった「あけぼの」本来の姿の名残が感じられました。
この日の牽引はE81-136。
奥羽線経由の文字も。
この日の「あけぼの」は21:45、定刻の発車。大宮から高崎線へ入って北上を続けます。
いつもの僕であれば、だいたい水上で運転停車するまで起きていて、それから寝台に横になって爆睡し、あとはおはよう放送がかかろうがどうしようが弘前までは寝台を出ないというのが標準的な「あけぼの」の車内での過ごし方ですが、このときはちょっと違います。小岩井農場へ行くために、秋田で降りて田沢湖線方面へ乗り換えなければならないのです。
おはよう放送が入るか入らないかの頃にもう起き出します。まだ朝6時になったばかり、羽後本荘を出てまもない頃です。天気は上々。「あけぼの」の車窓からは真っ青に広がる青空と日本海がよく見えます。もう降りる支度です。「あけぼの」の秋田到着は06:47。15分の待ち合わせで「こまち6号」に接続します。朝ごはんはどうしましょうかね~。
羽後本荘~秋田間の車窓。
▲「あけぼの」を珍しく秋田で下車。跨線橋をわたって「こまち6号」に乗り換えです。