バラエティ豊かな都電荒川線
▲ビルの谷間を縫うように東京の下町を走り続ける都電荒川線。
2009年6月3日、都電荒川線。
久しぶりに都電荒川線ネタです。都電大塚駅前と王子駅前の間にある西ヶ原四丁目電停付近は、僕が学生時代を過ごした思い出の町。学生時代に通っていた床屋さんは今も親しくおつきあいしていて、今でも床屋はそこにしか行きません。そんなわけで、6月3日も町屋駅前から都電に乗って床屋へ行ってきました。
散髪が終わって西ヶ原四丁目電停に戻ってきて、その近くの踏切でしばらく都電の行き交う姿を眺めます。わずか20分ばかりの間に、現在現役で走っている5車種のうち4車種が姿を現したので、それを一つずつご紹介しますね。
まずは7000形。1954年に登場し、2007年現在23両が在籍。7500形とともに荒川線の主力です。僕の学生時代の思い出もこの車両とともにあります。その頃はまだ濃い黄色に青いラインというカラーリングで走っていました。在学中に今の都営交通カラーにだんだん変わっていたように思います。今回見かけたのは7015号機と7025号機でした。
7000形7015号機。
お次は8500形が王子方からやってきました。8503号機、大塚駅前行きです。28年ぶりの新型車両として1990年に登場、財政難などがあって5両しか製造されなかったとか。僕もこれにはなかなか当たらず、初乗車にはずいぶん時間を要しました。窓が大きくてスマートな感じでいいんですけどね。
8503号機大塚駅前行き。
さて、7500形。1962年製造開始の、7000形と並ぶ古参車両。計20両が製造されて、現存するのは11両。でも僕はこの車両の黄色+青帯バージョンは見たことがない。だいぶ早い時期に塗装が変えられたのでしょう。冷房化も早かったような気がします。
ラスト№、7520号機。
踏切のすぐ側の沿線にはアジサイが植わっていました。まだ梅雨入り前の時期ということもあって萼の色はまだ真っ白。赤紫になりそうな気配でしたが、色づきにはまだ早かったようです。アジサイと言えば飛鳥山公園。JR王子駅のホームからも見える飛鳥山公園のアジサイ街道はみごとです。6月5日朝上野着の上り「あけぼの」で飛鳥山公園の脇を通ったときはずいぶん色づいていましたっけ。
そんなアジサイの向こうを、2007年に1号機、2009年に2号機が登場したレトロ電車9000形の1号機のほう、9001号機が王子方面へと走り去って行きました。明治から昭和初期の東京市電の車両をモチーフにしたと言われる9000形、1号機はエンジ、2号機はブルーに色分けされています。
アジサイと9001号機。
現在の都電荒川線にはもうひとつ走っている車両があります。それは老朽化の進む7500形の置き換え用として今年(09年)4月26日にデビューした8800形。5月にたまたま見かけたときの記事はコチラでご紹介しましたが、今後2011年度まで増備を継続して7500形を置き換える予定だそうです。