毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

バラエティ豊かな都電荒川線

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200214.jpg ▲ビルの谷間を縫うように東京の下町を走り続ける都電荒川線

 2009年6月3日、都電荒川線

 久しぶりに都電荒川線ネタです。都電大塚駅前と王子駅前の間にある西ヶ原四丁目電停付近は、僕が学生時代を過ごした思い出の町。学生時代に通っていた床屋さんは今も親しくおつきあいしていて、今でも床屋はそこにしか行きません。そんなわけで、6月3日も町屋駅前から都電に乗って床屋へ行ってきました。

 散髪が終わって西ヶ原四丁目電停に戻ってきて、その近くの踏切でしばらく都電の行き交う姿を眺めます。わずか20分ばかりの間に、現在現役で走っている5車種のうち4車種が姿を現したので、それを一つずつご紹介しますね。

 まずは7000形。1954年に登場し、2007年現在23両が在籍。7500形とともに荒川線の主力です。僕の学生時代の思い出もこの車両とともにあります。その頃はまだ濃い黄色に青いラインというカラーリングで走っていました。在学中に今の都営交通カラーにだんだん変わっていたように思います。今回見かけたのは7015号機と7025号機でした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200204.jpg 7000形7015号機。

 お次は8500形が王子方からやってきました。8503号機、大塚駅前行きです。28年ぶりの新型車両として1990年に登場、財政難などがあって5両しか製造されなかったとか。僕もこれにはなかなか当たらず、初乗車にはずいぶん時間を要しました。窓が大きくてスマートな感じでいいんですけどね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200210.jpg 8503号機大塚駅前行き。

 さて、7500形。1962年製造開始の、7000形と並ぶ古参車両。計20両が製造されて、現存するのは11両。でも僕はこの車両の黄色+青帯バージョンは見たことがない。だいぶ早い時期に塗装が変えられたのでしょう。冷房化も早かったような気がします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200219.jpg ラスト№、7520号機。

 踏切のすぐ側の沿線にはアジサイが植わっていました。まだ梅雨入り前の時期ということもあって萼の色はまだ真っ白。赤紫になりそうな気配でしたが、色づきにはまだ早かったようです。アジサイと言えば飛鳥山公園。JR王子駅のホームからも見える飛鳥山公園アジサイ街道はみごとです。6月5日朝上野着の上り「あけぼの」で飛鳥山公園の脇を通ったときはずいぶん色づいていましたっけ。

 そんなアジサイの向こうを、2007年に1号機、2009年に2号機が登場したレトロ電車9000形の1号機のほう、9001号機が王子方面へと走り去って行きました。明治から昭和初期の東京市電の車両をモチーフにしたと言われる9000形、1号機はエンジ、2号機はブルーに色分けされています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818200224.jpg アジサイと9001号機。

 現在の都電荒川線にはもうひとつ走っている車両があります。それは老朽化の進む7500形の置き換え用として今年(09年)4月26日にデビューした8800形。5月にたまたま見かけたときの記事はコチラでご紹介しましたが、今後2011年度まで増備を継続して7500形を置き換える予定だそうです。

 たまたま専用軌道部分が長かったことで廃止を免れた都電荒川線は、おばあちゃんの原宿巣鴨地蔵通りへのおばあちゃん輸送だけではなく、新駅(電停)を開業させたり、日暮里・舎人ライナー東京メトロ副都心線との接続ができるようになるなど、寂れるどころかますます活躍の度合いを増しているように思います。みなさんも、地蔵通りに市が立つ4の付く日には山手線並みのラッシュになる都電に一度乗りに来てみませんか?(^^)