流氷求めて「オホーツク」(その11;流氷ノロッコ)
▲冬の目玉列車「流氷ノロッコ3号」はDE10のプッシュ運転。
2007年2月25日、流氷ノロッコ。
北浜駅前を走っているのは国道244号線、通称「斜里国道」であります。北浜駅前からこの国道を斜里方面へしばらく歩くと、橋があります。すぐそばにある濤沸湖とオホーツク海の間をつなぐ短い川を跨ぐ「濤沸橋」です。
橋の上は風が強く、2月の寒風が吹き抜けますが、天気が良いのでまだ気持ちがよい。釧網本線と斜里国道はこのあたりはほぼ平行して走っているので、濤沸橋の上からオホーツク海側を見ると、すぐ目の前に釧網本線の鉄橋がかかっています。小さな川を渡る小さな鉄橋です。
ここで立ち止まったのにはわけがあります。もうすぐ9735レ「流氷ノロッコ3号」がやってくるのを見ようというのです。
「ノロッコ号」、50系客車を改造したJR北海道のオリジナルは、「流氷ノロッコ」「富良野・美瑛ノロッコ」「釧路湿原ノロッコ」など道東を中心に活躍するリゾート列車。客車と同じカラーに塗装されたDE10が牽引します。
いや、実は僕も「ノロッコ号」にはまだ乗ったことがないのです。見たこともない。今回時間帯もちょうどよいので乗ろうかとも思ったのですが、「寒いのではないか」「混んでいるのではないか」「乗るより走る姿を見たくはないか」などとあれこれ考えた結果、濤沸橋の上から眺めることを選びました。
いや、実は僕も「ノロッコ号」にはまだ乗ったことがないのです。見たこともない。今回時間帯もちょうどよいので乗ろうかとも思ったのですが、「寒いのではないか」「混んでいるのではないか」「乗るより走る姿を見たくはないか」などとあれこれ考えた結果、濤沸橋の上から眺めることを選びました。
そうこうしているうちに、遠目に見える北浜駅に「流氷ノロッコ3号」が到着したようです。13:57に網走を発った「流氷ノロッコ3号」は北浜駅を14:18に出ます。
やってきました「流氷ノロッコ3号」。濤沸橋にさしかかりました。
おや? なんとDE10は牽引ではなくてプッシュ運転ですね!DE10が5両の客車をのんびり押して、雲の出てきた青空の下をごとんごとんと走っていきました。残念ながらこの日の車窓からは流氷は楽しめませんが、「ノロッコ号」に乗っての道東の旅はきっと乗客たちを満足させてくれたことでしょう。
▲濤沸湖からオホーツク海へ流れる川をまたいで走る「流氷ノロッコ3号」。