毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

流氷求めて「オホーツク」(その1;出発)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131346.jpg ▲静岡沖の航路ですが意外に近く真っ白い雪を頂く富士山が見えました。

 2007年2月20日(火)、またも瀋陽空港から。

 まいどいつも瀋陽空港からのスタートでスミマセン(^_^ゝ。今日からまた新しい連載です。もっと春っぽい旅があるといいのですけど、ネタ切れになってきまして、春だというのに流氷ネタをお届けしますm(_ _)m。。

 今を去ること約2年前の2007年2月、実家の用事で北海道湧別に住む親戚を訪ねることになりました。湧別はオホーツク海に面した町。じゃあこの時期ならきっと流氷が来ているだろうということで、初めての流氷を見るため、湧別から紋別、そして網走へと足を伸ばしてみました。今日はその初日、出発の様子を書こうと思います。

 いつもなら中国南方航空便で帰国しますが、このときは例外的にANA便にしました。特典航空券をもらえるだけのマイレージがたまっていたからです。そんなわけで2007年2月20日の13:25に瀋陽を出発する全日空NH926便が今回の旅のトップランナーです。

 朝8時台に国際線の出発ラッシュ(と言ってもたいしたことはないのですが)を迎える瀋陽空港も、それが一段落するとすっかり静かになります。そんな瀋陽空港でチェックインを済ませ、出発ロビーに進むと、成田とソウルからだいたい同じ時間に到着したANA機と大韓航空機が並んでいます。大韓航空機はこのあと折り返しでソウル行きKE832便となるA330ANAのほうはB767、どちらもワイドボディ機です。しかもANAのほうはスターアライアンスのマーキング。わ~ 初めて見たかも。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131330.jpg ソウル行きKE832便。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131334.jpg 成田行きNH926便。

 人口700万人超の瀋陽市の空港ですから就航している飛行機も大中型機ばかりかと思いきや、国内線ではワイドボディ機はほとんど飛んでおらず、B737A320系列のナロウボディ機ばかりがちまちまと飛んでいます。そんな瀋陽空港でワイドボディ機が並んでいるのを見られるのは、ANAとKE、それとアシアナ航空(OZ)が来ているときぐらいのものです。それにしてもKEは、ブロックタイム1時間45分という短距離路線の瀋陽~ソウル線にA330とはずいぶん大きいモノを投入しているもんです。

 久しぶりのANA機に乗って成田を目指します。やっぱり中国南方航空とは全然違う(^^)。ふだんこちらで中国の薄いビールばかり飲んでいるので、日系航空会社の便に乗ったらばまず日本のビールをいただきます。プレミアム・モルツ、その味の濃さと旨さにはため息が出るほどうれしい(^^)。

 この日の日本上空は場所によっては雲がなく、地上の風景が楽しめるところもありました。NH926便は名古屋上空を斜めに横切って太平洋上に出て、静岡沖から千葉沖へと飛びますが、2005年2月17日に開港し、この時点でちょうど開港2周年を迎えようとしていた中部国際空港セントレアが機上からはっきりと見えました。

 中部地方に比べると関東方面は雲が多かったようですが、それでも真っ白い雪をかぶった富士山がけっこうよく見えました。今この写真を見返してみると、富士山がかなり近く見えます。静岡沖を飛ぶということでいつもだと富士山はもっと遠くに見えたような気がしますが、この日は航路が少し北寄りだったのかもしれません。

 真っ白い富士山を見ながら伊豆半島沖から房総沖へ、館山から銚子方面へと回り込んで、NH926便はファイナル・アプローチ。冬の東行きは強い西風に乗って速い速い。あっという間のフライトでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131340.jpg ▲開港2周年を迎えたセントレアがはっきりと見えました。