「日本海」でいったりきたり(その31;雪の青森空港)
▲上野から「あけぼの」をひっぱってきたのはEF81-138。
2006年11月30日と12月2日、最終回。
旅も休暇も終わりに近づき、最後の数日は青森の実家で過ごしました。蔦温泉から帰ってきて青森駅で虹カマの上り「あけぼの」を見た翌日も、所用があって駅前方面へ出るのに駅の中を通っていったら、時間はまもなく午前10時というところで、ちょうど下り「あけぼの」の到着時間に当たりました。
4番線に停まっているのは09:57発の2042M特急「かもしか2号」秋田行き。秋田色の485系3両編成です。この列車は、奥羽本線が単線の関係で、09:55に到着する「あけぼの」を待ってからでないと発車できません。「あけぼの」が大幅遅れのときには見切り発車もあるでしょうが、遅れ幅が小さければ「かもしか2号」はじっとしたままで「あけぼの」を待つことになります。
485系「かもしか2号」。
この日の下り「あけぼの」は、EF81-138に牽かれて定刻に青森駅5番線に到着しました。長くて青い編成を見るとそれだけでうれしくなります。2009年3月のダイヤ改正でEF81の牽引は長岡以北だけになってしまいましたが、この頃はまだまだEF81がフル出場でした。
いつものことですが、「あけぼの」を眺めるときの楽しみの一つは、行き先表示幕の「青森」の文字の下に「奥羽線経由」という文字が残っているものがあること。かつて奥羽本線全線を走破していた「あけぼの」の面影を垣間見ることができます。
いつものことですが、「あけぼの」を眺めるときの楽しみの一つは、行き先表示幕の「青森」の文字の下に「奥羽線経由」という文字が残っているものがあること。かつて奥羽本線全線を走破していた「あけぼの」の面影を垣間見ることができます。
ブルトレっていいねえ(^^)。
奥羽線時代の名残が。
この日からもう2日青森で過ごし、12月2日はいよいよ東京へ戻ります。この年は年末にかけてずっと暖かい雪のない日が続き、僕の青森滞在中も雪ゼロ状態で冬の青森に帰った気がしないままだったのですが、僕が東京へ発つというその日の夕方だけ、まるで狙ったかのように突然吹雪になりました。
東京への足は珍しく飛行機。青森発17:10の羽田行きJAL1208便、機材は日本エアシステムから引き継いだA300-600Rです。青森空港はもともと霧の出やすい空港で、この日も暗くなってきてから霧が立ちこめ、そこへ雪が激しく降り始め、飛べないのではないかとの不安がよぎります。さいわい羽田からの到着便は無事着陸して折り返しの整備に入っているようで、搭乗も予定どおり行われそうです。
11月18日に始まった、青森への帰省をはさみながらの、「日本海」を使っての本州いったりきたりの旅もこれでおしまいです。今回は「日本海1号」と「日本海2号」、JR東日本編成とJR西日本編成の両方に乗ることができてよい思い出になりました。今は一往復だけになってしまった寝台特急「日本海」、これからもできる限り乗ってあげたいと思います。
折返し整備中のJAL1208。
▲雪と霧に覆われてしまった青森空港ターミナル屋上送迎デッキ。これでよく飛んだものだ。