毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「日本海」でいったりきたり(その24;乳頭温泉郷へ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123459.jpg ▲新幹線と各駅停車が共存する角館駅

 2006年11月27日、妙乃湯

 雨の中を駆け足で角館を散策して駅に戻り、今度はJRの列車に乗ります。12:49発の3016M「こまち16号」です。ホームには標準軌に対応した701系5000番台の列車が停まっていますが、これは12:05に大曲から到着した普通列車1832Mが13:46発の大曲行き普通列車1833Mとしての折り返しを待っているのでしょう。

 「こまち16号」は「こまち11号」と交換する形で角館を出発。お昼がまだだったので駅弁を食べますが、次の停車駅・田沢湖で降りなければならないので、駅弁を食べている時間はわずか14分。落ち着かない昼食です(^_^ゝ。

 13:03、田沢湖到着。田沢湖駅角館駅同様、「こまち」開業とともに明るくて立派な駅舎に変身していました。ここから13:11発の羽後交通バスに乗って乳頭温泉を目指します。平日ですが駅前のバス停には長い列ができていて、多くの旅行客が乳頭温泉行きのバスに乗りました。

 乳頭温泉郷を訪れるのはこれが2回目。乳頭温泉と言えば「鶴の湯」が超有名ですが、あまのじゃくな僕はそんなところには目もくれず、初めて来たときは、学校の校舎を移築して宿にしたという「大釜温泉」に泊まりました。そして2回目は、乳頭温泉郷の入り口の渓流沿いにある「妙乃湯」を訪ねます。

 というわけで、田沢湖畔を経由しながらバスに揺られること約40分、妙乃湯前のバス停で下車すれば、この日の宿はすぐ目の前です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123532.jpg この日の宿は妙乃湯

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123517.jpg 先達川のほとりに建つ。

 宿は先達川の渓流のほとりにあり、玄関を入るや囲炉裏が迎えてくれます。囲炉裏には大きな南部鉄の釜がかかっていて、炭火が赤々と焚かれています。明るく暖かく迎えられながら部屋に案内されます。部屋からはすぐそばを流れる先達川の流れる姿が間近に見え、その音も聞こえてきます。川そのものは整備事業の手が入っていて自然のままの流れではありませんが、周囲の景色に溶け込んで、そう不自然ではありません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123512.jpg 玄関には炭火の熾きる囲炉裏。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123505.jpg 部屋から見える川の流れ。

 乳頭温泉郷には15種類の泉質の源泉があり、7軒15湯と言われるそうです。ここ妙乃湯にも「金の湯」「銀の湯」と呼ばれる2種類のお湯が来ているそうです。「金の湯」のほうは酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉で薄い茶色、「銀の湯」は単純温泉で無色透明です。館内には何カ所か浴場がありますが、僕は浴槽の底に丸い那智石が敷き詰められた「銀の湯」の内風呂「喫茶去」と、金銀両方の浴槽があり渓流の流れを眺めながら入れる混浴の「妙見の湯」が特に気に入りました。やっぱり温泉ってのはいいもんですなあヽ(^。^)丿。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123521.jpg 渓流を眺めながらの温泉。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123525.jpg ▲露天になっている「妙見の湯」。体がふやけるほどに浸かっていたい。