毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「日本海」でいったりきたり(その20;今度は「日本海1号」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123356.jpg加賀温泉駅で追い抜かれ待ち停車中の「日本海1号」青森行き。

 2006年11月26日、雨。

 高松では雨はいよいよ本降りです。高松駅で連絡船うどんを食べた以外に駅の外へ出なかったのはこの雨のせいもあります。連絡船うどんも食べちゃったし、14:43発の3160M快速「マリンライナー40号」で四国を離れます。

 岡山着は15:35。乗り換える前に岡山駅前の岡山タカシマヤの食品売場へ行ってこの日の夜のための食料品を調達します。岡山駅の外に出るのは初めて。勝手がわからない上に本降りの雨ということでタカシマヤそのものになかなかたどり着けず、思わぬ時間のロス。あれこれと食品やらお酒やらを買い込んでようやくなんとか16:28発の「ひかりレールスター466号」に乗り込むことができました。しかしこのレールスターが激混みで、自由席車の通路は立ち客でいっぱい。座れたのは新神戸を出てからでした。

 さて、終点新大阪には17:20の到着です。すぐに大阪駅へ引き返します。これから乗るのは、大阪17:47発の4001レ寝台特急日本海1号」青森行きなのであります。この前々日に「日本海2号」に完乗したばかりですが、一日おいて再び「日本海」にお世話になります。この日は妙に混んでいて、当初は上段しかとれませんでしたが、この日松山を発つ前に松山駅みどりの窓口でダメもとで聞いてみたらなんとか下段を確保できたのです。「日本海」は2往復体制でもそれなりに需要はあったと思うんですけどね……

 残念ながら入線から発車までわずかの時間しかないため、先頭牽引機は写真に収められませんでしたが、この日の牽引機はEF81-104、そう、「トワイライトエクスプレス」仕様機でしたよ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123337.jpg 大阪駅10番線に到着~。

 大阪も雨。入線してきた「日本海1号」の青い車体も雨のしずくに濡れています。大阪駅の発車は17:47。夏なら真昼のような明るさの時間ですが、11月の下旬では空はすでに真っ暗。車体の行き先表示幕は黒地に白抜きのJR西日本バージョン。かつては函館まで足を伸ばしていたこともあります(函館行きだった頃の「日本海1号」の記事はコチラ)。時は流れて寝台特急日本海」は1往復となり、こちらのJR西日本編成が戦列から離れていきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123341.jpg 雨に濡れる白抜きの文字。

 このときはB寝台に乗りましたが、約1年後の2007年12月3日にも再び「日本海1号」に乗る機会に恵まれ、そのときはとうとう念願のA個室寝台に乗りました(そのときの記事はコチラ)。そのときも確か雨だったはず。
 B寝台に乗ってもA個室寝台に乗っても、17:47の発車ですと、眠りに就くまでに車内でほんとうにのんびり過ごすことができます。いろいろなところで調達してきたお弁当やつまみやお酒を旅のおともに、少々酔っぱらってもそのまま寝てしまえばいいと思えば気が楽です。夜行列車の醍醐味です。このときは雨の中を岡山で買い込んできた食べ物飲み物を広げて、さっそく酒宴の始まりです。

 「日本海1号」は京都山科から湖西線に入り、快調に走ります。しかし、時刻表上では京都の次の停車駅は敦賀になっていますが、近江塩津運転停車があります。後続の4041M特急「雷鳥41号」に追い抜かれるのです。加賀温泉でも5分停車の追い抜かれタイムがあります。ホームに降りて冷たい風に当たりながら4043M特急「サンダーバード43号」が追い抜いて行くのを眺めます。「サンダーバード43号」が駆け抜けたあとの加賀温泉駅のホームはしんと静まり返りました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123351.jpg 加賀温泉駅に停車中。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123347.jpgJR西日本編成は電源車カニが大阪方に付いていて下りでは最後尾車両になる(加賀温泉駅にて)。