毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「日本海」でいったりきたり(その18;瀬戸内海に沿って)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123243.jpg予讃線の絶景駅「下灘駅」。

 2006年11月26日、予讃線ジグザグ行。

 優等列車が来なくなって久しい予讃線の海沿いの区間を途中下車しながらめぐっています。この日最初に降りた喜多灘駅でぼんやりすること14分、伊予大洲発の松山行き普通列車724Dがやってきたので、これに乗って予讃線を引き返します。724Dもちょっと乗りドクのキハ185系の2両編成で、後ろの車両はキハ185-3106でした。前の車両は未確認。

 724Dに乗ること9分、07:34に下灘到着。ここでもちょっと下車します。

 下灘駅と言えば、青春18きっぷのポスター登場回数最多駅(たぶん)。僕も数年前に初めて訪れて以来いたく気に入って、今まで訪れること数回、このブログでもコチラとかコチラで登場させています。駅のすぐ下の国道を走る車が少々騒々しいというのはありますが、喜多灘駅同様、少し高くなったところにある下灘駅のホームからの瀬戸内海の眺めは何度見ても飽きません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123240.jpg 青春18きっぷでおなじみ。

 下灘駅のホームでぼんやりしていると、松山からの八幡浜行き普通列車4725Dがやってきました。悪名高いオールロングシートのキハ32の単行、キハ32-6です。誰も降ろさず、誰も乗せずに、4725Dは下灘駅を発っていきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123247.jpg灘駅に到着する4725D。

 僕は下灘駅も好きですが、このあたりを海岸に沿って歩くのも好きです。以前も一度やってことがあるのですが、このときも下灘駅から串駅までひと駅歩くことにしました。以前は確か串駅から下灘駅へ歩きましたが、このときはその逆。下灘駅から隣の串駅までは、国道378号線に沿って、時には山手の細い道に入ったりしながら約2.7km。散歩にはちょうどよい距離です。まだ日曜日の朝8時、道行く人も少なく、天気がよくないのは残念ですが、のんびり散歩です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123251.jpg 串駅まで歩きました。

 40分ほどかけて歩いたでしょうか、隣の串駅までやってきました。串駅も国道より高いところにある小さな無人駅。近くには遮断機も何もない踏切とは呼べないような小さな踏切があり、これを渡ると山手に向かってつづら折りの細い道が急な斜面に沿ってあり、その斜面にへばりつくように民家や狭い畑が点在しています。この道を上っていくと知らぬ間に他人の家の敷地に入り込んでしまいそうですが、気をつけながら僕も少し上に上がってみます。すると、斜面の真下に串駅のホームと線路、そしてその向こうには曇り空の下でくすんだ瀬戸内の海が広がっていました。天気がよければきっと素晴らしい景色に違いありません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123259.jpg 狭い斜面に建つ串駅。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123255.jpg 山手の斜面の上から一望。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123305.jpg 松山方向へ伸びる線路。

 とうとう雨が降ってきました。傘を持っていないので、串駅のホームの上の小さな待合室に逃げ込みます。やがて串駅発08:54の伊予大洲発松山行き普通列車726Dがやってきました。予讃線海沿い区間のジグザグ行、まさにつづら折りの旅もこれでおしまいです。キハ32-9の単行気動車に乗って雨の中を松山へ引き返します。車窓から眺める雨の瀬戸内海もいいもんです。

 串駅から52分で終点松山に到着です。まだ真っ暗いうちに松山を発ってから約3時間半、天気には恵まれなかったけれど、なかなかたのしいジグザグでした。また来よう。松山駅3番線に到着した726Dはすぐに行き先表示幕を伊予大洲に変えて、10:14発の伊予大洲行き4635Dとなりました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818123311.jpg ▲小雨の中を終点松山に到着した726Dキハ32-9。行き先はもう伊予大洲に。