毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その60;味噌カツ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130257.jpg ▲来ちゃった……「矢場とん」……。

 2008年12月6日、名古屋にて。

 名古屋の日もとっぷり暮れて、夕食タイムがやってまいりました。「名古屋と言えば」と言えば思いつく名物食べ物は数々ありますが、コチラの記事でも書いたとおり、中部国際空港セントレア中部地方の玄関空港であるにもかかわらずターミナルの中に味噌カツを食べられるところがないのはけしからんと思っておりましたら、昨年(2008年)9月にセントレアを利用したときにとうとう味噌カツ屋ができていることを発見し、カンドーしたものです。

 その味噌カツ屋の名は、「矢場とん」。

 1947年に「矢場のとんかつ」として開業して以来、名古屋と言えば味噌カツ味噌カツと言えば「矢場とん」というほど有名なお店。しかしながら、僕はこんな店のことなど全然知らず、「ソウルに『矢場とん』のニセモノ出現」というニュースで初めて「矢場とん」の存在とその知名度を知りました。

 その「矢場とん」の本拠地名古屋に来ているのですから、それを食べに行かない手はない。というわけで、名鉄百貨店9階にある名古屋駅名鉄店へ行くことにしました。そしてまず驚いたのは、名鉄百貨店の9階はレストラン街になっているのですが、唯一この「矢場とん」だけが非常口の階段下まで続く長蛇の列!僕はこの時初めて、「名古屋の人はホントウに味噌カツが好きなんだ」ということを体感しました。
しょうがないので僕も並びます。

 しかしまあ見てくださいよ、この店頭のデザインというか飾り付けというかなんというか。いくらクリスマスだからと言って、このキャラクターにこの衣装はないでしょう……(このキャラクターの名前は「ブーちゃん」というそうです。あまりにベタでワロタ。)このセンスについていけないと名古屋で味噌カツを食べる資格はないんだろうな、きっと……(-_-)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130301.jpg いくらクリスマスだからって。

 待ちの列は長いですが、なかなか回転が速いようで、さくさくと順番は進んで予想よりもだいぶ早く席に就くことができました。なにはともあれビールです。ぷっはーーーーーー、ウマ。ビールのグラスにも箸袋にも紙ナプキンにも「ブーちゃん」全開です。だいじょうぶ、僕はもう「ブーちゃん」についていってるから、なんでも来いだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130241.jpg グラスにもブーちゃん。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130245.jpg いろいろとブーちゃん。

 さて、ビールを飲みながら待つことしばし。きたきたきたきたキターーーーーーーーーーーーー!!香ばしい赤味噌の匂いに包まれながら注文の品々がテーブルに並びました。僕は前回セントレアの「矢場とん」で初めて食べたときは「わらじとんかつ」を注文したので、今回は「鉄板ひれとんかつ」、連れは「鉄板とんかつ」、そして僕の主食は「みそかつ丼」。味噌カツというのは見た目は非常にくどい食べ物です。特に赤味噌になじみのない僕のような東北人は赤味噌を見ただけで舌がしびれます。それに油で揚げたカツを浸しているんだからくどさ三倍増という感じがするのですが、そこは赤味噌の意外さでもあり「矢場とん」のこだわりでもあり、食べてみると思ったほどのくどさはなく、しかもごはんがちゃんと進む。けっこうな食べ物であります、味噌カツは。

 というわけで、完食!ごちそうさまでした<(_ _)>。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130252.jpg ▲人気メニューのひとつ「鉄板ひれとんかつ」。あ、また食べたくなってきた……。