晩秋初冬すてきなニッポン(その58;500系から富士山を)
▲見えたぜ、富士山!
2008年12月6日、新富士駅通過。
駅弁をたくさん食べたら眠くなってきちゃったなあ…… 博多行き「のぞみ29号」は500系の体をくねらせて快調に爆走中。天気は晴れ、青空。これはきっと富士山が見えるからして、見逃してはいけない。寝てはいけない。早く見えてこい富士山。
新丹那トンネルを抜けて三島を通過。さーて、ぼちぼち見えてきたーーー、富士山。
さーて見えてきました。
天空は雲一つない快晴で真っ青な空が広がっていますが、富士山の七合目あたりにだけなぜか雲がかかっています。しかし雲があるのはそこだけで、新雪に覆われた真っ白な山頂部と、ゆるやかに広がる裾野ははっきりと見えます。列車の窓から富士山が見えるとなんかうれしくなりませんか?
頂上も裾野もよく見える。
僕は青森生まれの青森育ちですから、富士山というものになじみがありません。津軽富士と言えば岩木山、南部富士と言えば岩手山ですが、本家本元の富士山とは縁があまりない。だからなのか、こんなふうにごくたまーにホンモノの富士山がはっきり近くで見えるとすごく新鮮。山はやっぱり富士山よね♪。
しかしこの富士山もほんのつかの間。「のぞみ29号」が新富士駅を高速で通過する頃には富士山は車窓の後方に移り、富士川橋梁を越えるとすぐトンネルなので、カメラに納めるなら富士川を渡るところがたぶん最後のポイント。富士川を渡りきった瞬間にシャッターを押して最後の一枚にしました。
富士川を渡りきって一枚。
これでもう東京を発ってから50分くらい経っちゃってますから、半分来てしまいました。ゆっくり眠っている間もなく、下車駅の名古屋に到着です。短い500系の旅でした。お名残惜しい。東海道新幹線を走る500系っていつなくなっちゃうんだろう?今度帰ってきたときもまた会えるでしょうか。それとも次は山陽新幹線で「こだま」になってしまってからでしょうか。そんなことを思いながら500系「のぞみ29号」を見送ります。14:15、「のぞみ29号」は定刻に名古屋を発車していきました。
「のぞみ29号」名古屋到着。
▲名古屋を走り去る500系「のぞみ29号」。本当の爆走はまだまだこれから。