毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その52;柴又駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125914.jpg京成高砂行きの電車がゆっくりと柴又駅に入ってきた。

 2008年12月4日、京成金町線

 堀切菖蒲園駅近くで昼食をとったあとは、いよいよ柴又へ向かいます。柴又と言えば帝釈天、そして遠山の金さん、イヤ違った、フーテンの寅さんが全国民的に有名ですが、僕は映画は一本も見たことがなくそれほど関心はありませんでした。しかし、金町に仮の住まいを定めるようになってからは、なにしろ隣の駅が柴又なので、それならいつか行ってみようと思うようになりました。そして今回、ようやくそれが実現したというわけです。

 朝夕の時間帯は上野から高砂を経て金町へ直接乗り入れる電車も走っていますが、早朝深夜と昼間は京成金町線へは高砂で乗り換えなければなりません。高砂に着くと、4番線に金町行きの4両編成の短い電車が待っていてくれます。しかし昼間の運転間隔は20分に1本。この都心においてはかなりのローカル線です。

 高砂から柴又まではわずか2分。京成金町線を乗り通しても5分です。金町線によく入ってくるのは京成電鉄として初めて導入したステンレス車両3500形。その4両編成が高砂と金町の間を行ったり来たりしています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125909.jpg 金町行き柴又到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125919.jpg しばらくしたら戻ってきた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125904.jpg 柴又の駅名標も昔ながら。

 柴又駅のホームに降りてしばらくぼんやりしてみます。すぐ近くに柴又帝釈天があるというだけではなく、周辺は典型的な下町の住宅街なので、地元住民から参拝客まで、柴又駅のにぎわいはなかなかのものです。ホームでたたずんでいると、さっき自分が降りたあと金町駅へ出て行った電車が、今度は高砂行きとなって戻ってきました。

 柴又駅は2面2線で跨線橋はなく、金町方面へのホームとはホームの端に設けられた踏切を通って行き来しなければなりません。改札口は高砂方面へのホームの端にあり、改札を出ると駅舎の前には広場とは呼べないぐらいのスペースがあって、そこにはしっかりと寅さんの銅像が立っています。この寅さんがまたよく似てる。全体の風体から顔の表情まで寅さんそっくり。さっそく参拝客だか観光客だかがこの銅像を取り巻いて記念撮影をしていました。帝釈天の参道はすぐそこです。僕もこの寅さん像からスタートして、これから帝釈天を訪ねてみようと思います。


https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125927.jpg柴又駅前のちょっとした広場には寅さんの銅像帝釈天めぐりはここからスタート。