毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の中国最北端をゆく(その24;再び列車に)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131244.jpg ▲薄暗いハイラル駅の待合室に掲げられたN58次列車の乗車案内。

 2007年1月8~9日、再び夜行列車。

 ハイラルにできたばかりのケンタッキー・フライドチキンで時間をつぶし、再びハイラル駅にやってきました。これから乗るのは、満洲里始発ハルビン東行きのN58次列車です。満洲里を19:43に発って、ハイラル発は22:56、下車駅のハルビン到着は翌日の11:32です。ハイラルからハルビンまでは795kmです。

 薄暗い駅の待合室にはかなりたくさんの人々が集まって列車を待っていました。N58次列車の満洲里出発時点の乗車はそれほど多くなく、満洲里を発って最初の大都市ハイラルからの乗車がほとんどなのでしょう。列車は22:34に到着して22分の停車時間があります。しかし中国の駅ではなかなか改札を始めてくれません。暗いホームに出ることができたのは列車が到着してからでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131239.jpg ハイラル駅の待合室。

 僕らは再び「硬臥車(開放式三段寝台車)」に乗り込みます。窓の内側はすでに凍り付いており、夜になってからの冷え込みの厳しさを窺わせます。もう夜11時近くなっているので、ハイラルを発車するとほどなくして消灯になるでしょう。中国の「硬臥車」の消灯はハンパじゃありません。通路にぽつんぽつんと点く小さくて暗い豆電球以外は完全消灯で、真っ暗になります。眠るのにはいいですが、トイレに行くときとか何かあったときにはちょっと不安になります。晩飯の時に飲んだハイラル・ビールで気持ちよくなったし、朝は5時台から起き出して一日中列車に揺られていたので、さっそく睡魔が襲います。ハイラルを発車するかしないかのうちに毛布に潜り込んで、もうおやすみなさいです(_ _).。o○。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131259.jpg 外は真っ暗、窓は凍結。

 列車はシベリア鉄道につながる大幹線を快調に走り続けています。気がつけば車窓の外はもう朝。07:25に到着したチチハルではかなりの下車客がありました。がらんとした車内で朝のけだるい雰囲気に包まれながらぼんやりと過ごします。終点ハルビンハルビン東まではあと4時間ほど。まだまだ二度寝もできそうです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131249.jpg けだるい朝の寝台車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131253.jpg満洲里からハルビンまで、シベリア鉄道につながる大幹線を走り抜けるN58次列車。