毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その51;堀切菖蒲園駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125837.jpg ▲京成堀切菖蒲園駅に到着した津田沼行きの電車。

 2008年12月4日(木)、堀切菖蒲園駅

 この日は、昼飯を食べに出たついでにふらりと京成線に乗り、堀切菖蒲園駅で途中下車してみました。

 「堀切菖蒲園」、なかなか風情のある駅名だと思いませんか?隣の駅は「お花茶屋」、これまた駅名らしからぬいい名前です。駅は葛飾区堀切5丁目にありますが、堀切2丁目には、江戸時代には「江戸百景」にも数えられたという菖蒲園(これが今の東京都立堀切菖蒲園)があるので、駅名もそこからつけられたのでしょう。

 しかし駅そのものはいたって簡素。都内ならどこにでもある高架駅です。平日のお昼前、各駅停車しか停まらない堀切菖蒲園駅のホームは閑散としていて寂しいくらいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125845.jpg 閑散としたホームに3000形。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125841.jpg 走り去る津田沼行き3300形。

 改札をちょっと出てみましょう。改札口も高架の真下にあり、こちらも閑散としています。閑散というか、のどかな感じですかね。駅名標も高架の橋桁に貼り付けてあるだけで味も素っ気もありません。駅前には狭いながらもバス通りがありますが、お花茶屋方面へ戻るように高架沿いに入っていくと、車は通れなさそうな狭い小路が入り組んでいる中にスーパーやら小さな商店やらが軒を連ねていて、下町気分はたっぷりです。僕は東京ではいつもこんな感じのところに住んでいたので、こんな場所に来るとなんだかほっとします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125848.jpg こちらも閑散、改札口。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125853.jpg ガードの橋桁に駅名標

 駅の近くのちょっと有名なラーメン屋でラーメンを食べ、再び堀切菖蒲園駅から電車に乗ります。ホームの駅名標は、京成の駅はどこもそうですが、昔ながらのどこか懐かしい字体の駅名標です。JRではこんな駅名標は、特にJR東日本管内ではずいぶんと減ってしまったような気がします。
 各駅停車しか停まらないので、次の電車までもう少し時間があります。2面2線のホームはがらんとして妙な静けさがあります。のんびーりした雰囲気です。時折スカイライナーや特急などが通過していきます。優等列車は6両編成か8両編成ですが、各駅停車はほとんどが4両編成。ホームの真ん中にちょこんと停まる各駅停車はかわいくもあります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125858.jpg ▲なんだか昔なつかしいようなホームの駅名標。京成はこのタイプが多い。