毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の中国最北端をゆく(その23;ハイラルのケンタ)

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            ▲寒い寒いハイラルで熱い熱い火鍋を食べました(^^)。

 2007年1月8日、ハイラル。

 満帰駅からの汽車旅を終えてハイラルに着いた我々は、次の列車までの時間を利用してタクシーで市の中心部へ行き、まずは旅行社の人から、頼んでおいたハルビン行きの列車の切符を引き取りました。中国では鉄道の切符を買うのはなかなか難しく、事前に旅行社に頼むでもしないと当日乗換はまず無理です。

 切符が手に入って安心した我々は、夕食です。日が暮れるとぐっと冷え込みます。この日もマイナス30℃まで下がるのかしらと思わせるような冷え込み。こうなるとやはりあつあつの火鍋が食べたくなります。前夜も火鍋でしたが、二日続けて火鍋~。旅行社の人にハイラルで人気の火鍋店を紹介してもらい、さっそく移動します。

 歩道を歩いていると、歩道の上にずらりと段ボール箱を並べて商売をしているのに出くわします。何を売っているのかと見ると、なんとそれはアイスクリーム(棒アイス)。なるほど、この寒さでは、アイスクリームを売るのに冷凍庫などいりません。アイスの入った箱をそのまま外に並べておけば、冷凍庫よりも寒いのですから溶ける心配はありません。ちなみに中国の人は、どんなに寒い日でもアイスをよく食べます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131228.jpg 露天のアイス屋さん。

 というわけで、火鍋です。洗面器のような鍋にはあっさり系のスープがぐつぐつと煮え立ち、その鍋をさまざまな具材が取り囲みます。スライスした羊肉を中心に野菜や豆腐などがずらり。ハイラルは内蒙古自治区、モンゴル族の多い土地柄ということもあって、羊肉は臭みがまったくなく食べ応え十分で本当においしいです。

 中国旅行の楽しみの一つは、どこへ行ってもそこのビール、つまり地ビールがあること。当たりはずれもありますが、地元のおいしいものを地ビールとともに味わえるのは楽しいものです。そしてここハイラルは、その名もずばり「ハイラル・ビール」。わかりやすくていいですな(^^)。赤いラベルが印象的です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131232.jpg 心底あたたまります(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131236.jpg ずばりハイラル・ビール。

 食事は済ませたものの、列車の時間まではまだしばらくあります。外に出てふとケンタッキー・フライドチキンの看板が目についたので、そこでコーヒーでも飲みながら時間をつぶすことにします。
 このケンタは、この当時、つい数ヶ月前にできたばかりというハイラルで最初のケンタということで、店舗は広くて新しい気持ちの良い店内でした。しかしそれよりなにより目を引くのは、このケンタの看板。なんと、モンゴル文字で書いてあるんです。店の正面に向かって左側におなじみ「KFC」の文字。そして右側には、なんて書いてるのか全然わからないけれどモンゴル文字が三文字。なんか違和感あるな~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818131224.jpg ▲ケンタッキー・フライドチキン、ハイラル1号店。モンゴル文字の看板がシブイ。