毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その50;常磐線各駅停車)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125819.jpg ▲地下鉄千代田線へ乗り入れる国鉄-JRの203系電車。

 2008年12月3日(水)、都心にて。

 東京へ戻ってきました。東京では4泊して、瀋陽へ帰る前の最後の買い物やらなんやらを済ませるつもりです。その間の仮の住まいはJRと京成が走る葛飾区金町界隈。下町風情たっぷりの町であります。

 この日、12月3日は明治神宮方面に野暮用があって、午後から出かけました。金町から明治神宮方面へ行くのは簡単です。常磐線各駅停車が北千住からそのまま地下鉄千代田線になって代々木上原から小田急線へと乗り入れているので、乗り換えなしで行くことができます。

 平日の午後ということで、JR金町駅のホームは人もすくなくのどかな雰囲気。ホームは各駅停車用の1面2線しかありませんが、線路は常磐快速線や貨物線も平行しているためかなり広い構内になっていて、いろいろな列車がひっきりなしに駆け抜けていきます。気持ちよく晴れ上がった陽光の中を北千住方から駆け抜けていったのは上野15:10発の土浦行き特別快速3397M。常磐線の新鋭E531系。そのあとすぐ、38M特急「スーパーひたち38号」も終点上野目指して爆走していきました。僕もぼちぼちと203系の千代田線直通代々木上原行きに乗って金町駅を離れます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125814.jpg 常磐線特別快速のE531系。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125809.jpg 金町駅から203系に乗ります。

 金町から明治神宮前まで各駅に停まりながら約45分弱です。明治神宮、原宿界隈へ来るのっていったい何年ぶりでしょう。東京に住んでいた頃だって山手線の南半分にはほとんど用がなかったのでこの界隈に来ることはまずなかったし、仕事もこのあたりとはまったく関係がありませんでした。初詣も明治神宮なんて来たことないし。地下鉄を降りて地上に出ると、すっかりおのぼりさん気分です。

 それにしても、明治神宮、代々木体育館、NHKのあたりの街路樹のイチョウの色づきの美しかったっこと!こんな都心でこんなにすばらしい秋の風景を見ることができて、さすが日本は美しい国だと思いました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125832.jpg明治神宮前の歩道橋から眺めた井ノ頭通りへ続く街路を彩るイチョウ並木。

 12月の早い夕暮れがこの界隈にも近づいてきていました。沈みつつある夕日はもう向こうの街路樹の陰に隠れてしまいましたが、今、一瞬だけ、丸く開いた枝の隙間から名残惜しそうに顔を出し、そのせいで風景全体がシルエットになりました。晴れた日の夕暮れに束の間見せた大都会のすてきな風景です。この前の週に雨の宮島で見た紅葉もすばらしかったけれど、こうして見る都心の紅葉もいいものですね。

 今日から何回か東京近辺のネタが続きます。東京近辺に関する記事は「東京近景」に収まるべきところですが、前回までの青森の記事と同様、昨年11月から12月にかけての一連の旅の一部をなすものなので、このまま引き続き「能登(08秋・本州食べ歩き)」の書庫に収めようと思います。なにとぞご理解を。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125827.jpg 都心の紅葉もいいもんだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125822.jpg ▲日没直前に現れたシルエット。