毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

厳冬の中国最北端をゆく(その16:満帰駅の朝)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130938.jpg ▲まだ真っ暗な朝6時前、極寒の中を列車目指してぼちぼちと人が集まってくる。

 2007年1月8日(月)、満帰駅。

 冷え込みました。前夜たどり着いた内蒙古自治区満帰鎮で鍋を食べて暖まり、夜11時近くなってようやくホテルで休みましたが、その日の夜の最低気温はマイナス39℃まで下がったのです。

 あけて翌1月8日、朝5時半にホテルを出発です。もちろんまだ真っ暗です。三輪タクシーをつかまえて満帰駅までほんの5分ほど。小さな駅舎の満帰駅に着きました。これまた小さな待合室には人はまだちらほら。切符売り場の窓口もまだ閉まっています。切符は6時から売り始めるとのこと。真っ白い雪が踏み固められた駅前通りを、列車目指して一人また一人と人が集まってきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130942.jpg 小さな駅舎の満帰駅。

 これから乗るのは06:20発のハイラル行き4182次列車。満帰駅は始発駅です。前日の22:58に到着した4181次列車がナイトステイして翌朝の4182次列車になります。満帰駅を発着する列車は一日にこの2本だけ。待合室にある時刻表にも、上りに1本、下りに1本、列車の時刻が記してあるだけです。毎朝6時に切符を売り出し、06:20にハイラル行きを送り出してしまうと、満帰駅は22:58のハイラルからの列車の到着まで長い昼休みに入ってしまうのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130947.jpg 列車2本だけの時刻表。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130934.jpg 切符売場の窓口は6時から。

 やがて6時になって切符も売り始めました。利用客もぼちぼちとそれなりに集まってきました。終点ハイラルまでは523kmで普通座席車38元です。ほどなく始まった改札を抜けて真っ暗なホームへ出て、列車に乗り込みます。外はぎりぎりと冷え込んでいますが、車内も同じような冷え込みです。ハイラルまでの523km、11時間50分の汽車旅がはじまります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818130929.jpg ▲まもなく改札が始まります。