毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

晩秋初冬すてきなニッポン(その42;「能登」で爆睡)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125501.jpg ▲早暁の上野駅に到着した急行「能登」。

 2008年11月27日、上野駅16番線。

 もし前夜が飲み会ではなく、5人で二升も飲んでいなかったら、急行「能登」での一夜も、直江津での7分間停車や高崎での32分間の停車時間にホームに下りるなどしていろいろネタも探したでしょう。しかし、まことに遺憾ながら、この日の僕はもうダメでした(x_x)。グリーン車のシートに心地よく収まり、リクライニングを最大限に倒し、魚津か黒部かそこらへんで既に爆睡モード。いやーー実によく眠れましたですよ(^^)。長岡で進行方向が変わってもおかまいなしです。なにしろグリーン車は室内が減灯されてかなり暗くなるので眠りにはもってこいなのです。

 夢うつつにずいぶん長く停まってるなと感じた記憶があるのですが、それは32分停車する高崎だったのでしょう。目が覚めたのはその一回ぐらいで、あとは道中夢の中。結局富山を発ってからあとグリーン車には誰も乗ってこなかったようです。11月下旬の夜明けは遅く、まだ真っ暗な闇の中を急行「能登」は都心に入り、定刻06:05、上野駅16番線に到着しました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125455.jpg 激空きのまま上野に到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125507.jpg ボンネットの独特なシェイプ。

 昼間は「スーパーひたち」「フレッシュひたち」が30分ヘッドで頻発する16番線に降り立つと、朝6時を回ったばかりのホームはまだ人影も少なくひっそりとしています。グリーン車から降りたのは僕のほかには富山で乗ったときにすでに車内にいたビジネスマン風の男性一人だけ。「能登」の他の車両から降りた乗客も多くはなかったようです。
 先頭1号車のほうへゆっくりと眺めながら歩いていきます。489系のこのボンネットの形状、見れば見るほど独特の形をしています。僕は靑森県人なのでボンネット車にはついぞ縁がなく、見たことさえあまりありません。国鉄オリジナルカラーを身にまとい、全体に年季の入ったその風貌はまさに老練そのものです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125511.jpg 日本海の荒波と能登半島

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125519.jpg 上野駅国鉄色489系。

 以前は、「能登」カラー(「白山」カラーかな?)と呼ばれる白地に青とピンクの帯が入ったJR西日本オリジナルの塗装で急行「能登」は走っていました。僕が以前一度だけ「能登」に乗ったことがあったのは福井行きの頃ですから、そのときはオリジナル塗装だったことでしょう。それが今はこうして国鉄色に塗り戻されて変わらず活躍しているのはうれしい限りです。今度は酔っぱらってないときに、シラフでじっくり「能登」を堪能してみたいものです(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818125516.jpg上野駅16番線で長駆の疲れをしばし癒す急行「能登」。