晩秋初冬すてきなニッポン(その37;義経岩)
▲すこーし夕焼け色が差してきた感じの立山連峰。
2008年11月26日、夕暮れ近し。
駅の手前に線路を渡れる細い道があり、そこから線路を越えて海側へ渡ると、岩が集まってできたこんもりした場所に鳥居が一つ、そしてその奥には小さなお社があります。この岩は「義経岩」といい、1187年に源義経が兄頼朝から追われて北陸から奥州へ向かう途中この場所でにわか雨に遭い、この岩の下で雨が晴れるのを待ったとの言い伝えがあり、「雨晴」という地名の由来にもなったものだそうです。今はその岩の上に「義経社」というお社が設けられています。
雨晴の由来「義経岩」。
「義経岩」から海側は岩場になっていて、波打ち際からさらに深みのほうへ足場となる岩が点在していて、そこが絶好の撮影ポジションになっています。この日も数人の写真愛好家や観光客が岩の上で時々立ち位置を変えながら撮影にいそしんでいました。見れば前方に広がる立山連峰にはそろそろ夕焼け色が差し始めており、これから夕焼けシーンへと移り変わっていきそうです。この天気ではすばらしい夕焼けシーンになりそうです。
少し暮れてきたか。
みなさん写真撮ってます。
僕は写真はまったくの素人ですが、これほどの風景を目にすると、なんとかいい写真はとれないかなんて思ってきちゃいます。いや、写真は無理に撮らなくともよろしい。海風に吹かれながら青い海と新雪を頂く立山連峰と、振り向けばはるか陽炎のように蜃気楼のようにのびる能登半島をのんびり眺めているだけで十分です。雨晴海岸、名実にともに世界に誇れるすばらしい景観だと感じました。
蜃気楼のように能登半島。
ふと振り仰げば飛行機雲。小松上空は重要な航空路があるので、ここで見上げてもけっこう飛行機が飛んでいるみたい。真っ青な空に一条の飛行機雲。どこから来てどこへ飛んでいくのか。それにしてもお天気いいなあ。
▲上空に新しい飛行機雲がまた一条。