厳冬の中国最北端をゆく(その7;天と地ほどの差)
▲先頭車両のドア越しに牽引機DF4D-0369の顔が間近に。ドアの隙間は樹氷みたいになってる。
さて、厳冬の中国最北端の駅を訪ねる旅のほうの連載も今日から再開です。
2007年1月6日、林の海から新しい林へ。
41次列車は林海駅を出発しました。ダイヤはやはり2006年10月版の時刻表からは変わっているようで、2007年4月版に掲載されることになる新しいダイヤで走っているようです。この新しいダイヤに基づけば定刻どおりに走っていることになります。先頭車両の最前部へ行ってみると、ドアの向こうには昨夜のハルビンからずっと牽引してくれている「東風4D型」DF4D-0369号機の顔が間近に見えます。しかしそのドアの継ぎ目からは雪と氷が吹き出していて、その寒さたるや、とても長くはデッキにはいられません。
「新林」駅に停車中。
12:37、「新林」駅到着。ここも森林の中にある駅らしい名称です。駅名からして、このあたりは比較的新しくできた林場なのでしょうか。
新林駅に停まる列車は一日わずか2本(全部で3本しかないのに1本は新林駅に停まらない)。そのせいか、かなり多くの人が乗ってきました。「硬座車(普通座席車)」のほうへ覗きに行ってみると、立ち客もいっぱいです。一方、我がコンパートメント車のほうへ戻ってくると、どの個室もドアが閉められ、通路はしーんとしていてまるで別世界のようです。まったくもって「軟座」と「硬座」は天と地ほども違います。
新林駅に停まる列車は一日わずか2本(全部で3本しかないのに1本は新林駅に停まらない)。そのせいか、かなり多くの人が乗ってきました。「硬座車(普通座席車)」のほうへ覗きに行ってみると、立ち客もいっぱいです。一方、我がコンパートメント車のほうへ戻ってくると、どの個室もドアが閉められ、通路はしーんとしていてまるで別世界のようです。まったくもって「軟座」と「硬座」は天と地ほども違います。
大混雑の「硬座車」。
「軟臥車」は別世界。
我らが8号車の入り口には「RW24_551259定員32」というプレートが据え付けられています。「RW」は「軟臥車」のことで、24というのは車両形式です。日本の24系寝台車と偶然にも形式が同じですね!(^^)
一車両に定員わずか32名というのはまったくぜいたく。料金も「硬座車」の数倍ですから庶民にはまだまだ高嶺の花。
一車両に定員わずか32名というのはまったくぜいたく。料金も「硬座車」の数倍ですから庶民にはまだまだ高嶺の花。
午後になって、水滴で曇っていた窓がまた少しずつ凍ってきたようです。今はまだ手でぬぐえば容易に溶けますが、あと2時間もすれば霜が貼り付いたようにびっしりと凍ってしまうでしょう。日が暮れてからの厳しい冷え込みを思うとなんだかオソロシイ……(^_^ゝ。
RW24型客車のプレート。
▲午後と言ってもまだ早いのに、車窓はもう凍り付いてきた感じ。